黒人ブロガーミア・ケインさんが語る「ウェルネスを一部の特権階級のものにしないために」
この会話はわかりやすくすることを目的に、編集および要約してお届けします。
YJ(ヨガジャーナル):一部の人たちのためのものではない「あらゆる層の人が実践できる」ウェルネス、をどのように理解されていますか?
ミア・ケイン:ウェルネスとは一つの側面だけを見るべきではありません。日々私が健康で元気でいるためにしていることは私自身で選択して行っています。最善を尽くすために行っていることは人それぞれ違います。購入する必要があると思うものによって、ウェルネスに投じるお金も異なります。例えば200ドルの商品を購入する人もいれば、20ドルのグリーンジュースを買う人もいるでしょう。ウェルネスは、特権階級の人と健康にお金を投資する余裕のある一定以上の所得がある層が中心です。
しかしながら、ウェルネスは、毎日の生活の中の瞑想のような小さな習慣からも実行可能で、その小さな習慣が人生に影響を与え得ることさえもあります。私は毎晩日記を書いていますが、それは私のゴール設定に大変役立っており、モチベーションを保つための助けとなっています。次から次へ商品を購入するよりも、健康でいられる方法はこの世の中にたくさんあります。私がブログを書き始めたとき、それなりのアスリートウェアを着て行く必要があるお洒落なフィットネスジムに行かなければいけないようなプレッシャーを感じていました。しかし、それに掛かる金額を考慮すると理にかなわないのです。金銭的に健全でいられることは健康的な暮らしを送る上で重要なことのひとつです。健康で元気な見た目のためにお金を全て費やす必要などありません。真のウェルネスに値札など必要ありませんから。
お仕事の一つとして、ウェルネスが一部の人たちのものとなっている問題の改善に取り組んでいらっしゃいますか?
ウェルネス業界は実際のところ、それほど包括的ではないことは認識しています。ウェルネスブランドと企業は、流行りのバズワードもしくはBIPOC(黒人、先住民、有色人種の頭文字をとった言葉)画像を使用して包括的なイメージをアピールしようとしても無駄だということを理解しなければなりません。多くの読者はよくわかっていて、表面的なアライシップを見抜くことができます。真の包括性というのは、固定観念を打ち破り、マイノリティの中にすでに存在している声を広め、それら多くの同じ意見を持つ人々の活動も同等に評価し、人道問題に声を上げることを恐れないブランドを育み、職場内や消費者の間で多くの人がそれらの価値を理解した上でアライが実現できるのです。これら(またそれ以上)を行うことによって、包括性は会話にとどまらず、実生活の中でも育まれるのです。ブログを書き、日々多くのブランドから問い合わせを頂く身として、常に実情をよく調べるように努めてきました。お問い合わせしてくださるパートナーシップのお話を全て受けられたら素晴らしいとはわかっています。しかし、自分が目指す包括的メッセージとは合わないブランドに対してはっきりと「NO」を伝えるという私の読者に対するメッサージは揺るぎないものです。また、ごく一部の人にとってのみ現実的な価格帯の製品を作っている会社とも提携しません。そういった高額な商品をあなたに必要だから、とオーディエンスに売りつけるのは酷なことです。
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