仕事や人間関係etc.「このままでいいの?」ネガティブな焦りを感じた時に試したい3つの方法
「このまま今の仕事を続けていいのかな」「現状維持のままでいいのかな?」など、今の自分が置かれている状況に不安を覚えてしまうことってありませんか?そんな時の感情や思考との向き合い方について心理学の視点からお伝えします。
「このままでいい?」と思う時の心の状態をチェックしてみよう
上昇志向に惑わされてない?
ここ数年【自己啓発ブーム】などによって『成長しなければいけない』『現状で止まっていてはいけない』と思わされる機会が増えているように思います。そういった思考の影響を受けすぎると、今の自分に対して疑問ばかりが浮かんでくるかもしれません。
ネガティブではいけないと思ってない?
『前向きに考えるのが良い!』『ネガティブ思考は悪』など、いわゆる【ポジティブ思考神話】に飲みこまれていませんか?「ポジティブでいなきゃ」と思えば思うほど、実はネガティブな思考の方がクローズアップされてしまうのです。
周囲と比べていない?
SNSなどの普及により、仕事やプライベートなど、他人の日常生活が身近に感じられる機会が増えた分、「あの人は〇〇なのにわたしはできてない・・・」「あの人は充実してるのにわたしは・・・」など気づかぬうちに周囲と比べていませんか?周囲と比べることは悪いことではありませんが、それが過剰になっている時は注意が必要です。
不安を抱えるのがしんどい?
先のことを考える時、私たちの心の中には不安な感情が起きやすいと言われています。その不安、『抱えておくのがしんどい。』と感じていませんか?不安を扱うことに苦手意識を感じると、必要以上に不安を大きくとらえ、心の負担を高めてしまいます。
「このままでいいのかな?」と感じた時に試したいこと
現状に疑問を感じる時、私たちの心の中には不安や焦りなど、ネガティブな感情が湧いていることが多いです。しかし、不安や焦りを感じること事態は悪いことではありません。気をつけなければいけないのは、それらの感情に支配されてしまうこと。そうならないために、【不安や焦りなどのネガティブ感情とうまく付き合っていく】という姿勢を心得ておきたいものです。そのポイントを3つほどご紹介します。
その1 気分転換やリラックスなど、ネガティブ感情と距離を取る方法を身につける
不安や焦りを無くそうとしたり、逆に向き合おうとすると、ますます心がしんどくなってしまいがち。無理に追いやろうとせず、うまく共存していくと良いでしょう。例えば、気分転換ができる方法(友人と会う、好きなことをする)やリラックスできる方法(呼吸法、音楽、アロマなど)を持っておくことで、一時的にネガティブな気持ちと距離をおくことができるかもしれません。
その2 誰かに相談する
不安や焦りを誰かと共有することもおすすめ。誰かに話すことで、モヤモヤしていた気持ちが少しだけ軽くなる。まずはそこからでも良いでしょう。話してもモヤモヤが消えない、気持ちが軽くならないようであれば、カウンセリングなどで不安の正体や対処法を相談してみるのもひとつ。カウンセリングというと『深い悩みがある人がいくところ』と敷居が高くなりがちですが、『自分の状態を知る』『思考や感情の持ち方を知る』という目的でお話ししに来る方も実は多いですよ。
その3 『今ここ』に意識を向ける練習
「この先、自分がどうなっていくの?」という不安や焦りの感情から、予想できない未来について考え、思考も感情もグルグルしがち。そんな時は『今ここ』に意識を向ける練習をしてみては?今ここに意識を向けることは【マインドフルネス】と呼ばれ、ポジティブもネガティブも両方を受け入れて、肩の力が抜けた状態を作り出します。マインドフルネスを一番簡単に実践できるものが【ヨガ】です。ヨガの動きによって身体のこわばり、緊張を取り除き、呼吸法やメディテーションによって『今の自分の状態』を客観的に観察します。このサイクルをくり返すことで、マインドフルな状態に整えていくことができると言われていますよ。
現状に迷いを感じることは誰にでもあります。そんな時に感じる『不安や焦り』を受け止め、うまく付き合っていくことで少しずつ進むべき方向が見えてくるかもしれませんね。
ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。
Instagram: @maiminami831
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