長引く自粛生活。臨床心理士が勧める自宅での過ごし方とは
長引く自粛期間生活・・・はじめのうちは、自粛の準備をしたり、溜まっていた片付けや掃除などで忙しかった方もGWを明けて、だんだんと手持ち無沙汰になったり、自粛疲れをしてくる時期かもしれません。外出したい気持ちもだんだんと大きくなってきます。そんなこの時期だからこそ、自宅での過ごし方を充実させていきましょう。
「やるべきことをやりつくしてしまった」「なかなかやることが見つからない」という方におすすめの過ごし方を紹介します。
趣味を自宅でできる形にアレンジする
新しく趣味を探すより、もともと趣味だったことを自宅でできる形にアレンジした方が簡単です。自宅の外でやっていたものでも、工夫次第で自宅でも楽しむことができます。例えば、スタジオでヨガをやっていた方は、オンラインヨガを利用したり、youtubeを見ながら自宅でヨガをやってみるなどです。もし、自宅だと気分が乗らないという方は、きちんとヨガウェアを着用する、アロマを焚く、音楽をかけるなど、雰囲気作りを工夫することで気持ちが変わってきます。
趣味を広げる
もともとの趣味を広げていく方法も有効です。例えば、ショッピングが趣味でアクセサリーが好きな方なら、パーツを購入し、自宅でピアスを作ってみることができます。また、スイーツが好きな方は、自宅でパフェを作ってみるなど、新しい楽しみ方を見つけてみましょう。料理はこだわろうと思えば、時間もかけられるし、手軽に作ろうと思えば、簡単なレシピもあるので、生活に合わせて取り組みやすいものです。
やりたいけど時間がなかったことに挑戦する
やりたいという気持ちはあったけど、なかなか取り組めなかったことをやってみましょう。例えば、大掃除や洋服を整理すること、フリマアプリに出品してみることなどです。フリマアプリは、出品する人も、買う人も増えているので、挑戦しやすい時期かもしれません。
普段だったらやらないことに挑戦する
時間がある方は、普段ならやらないことに挑戦してみることもおすすめです。実際にやってみることで興味がわく場合も、楽しさに気づく場合もあります。それが新たな趣味になったら素敵なことです。ダンス、洋服作り、ブログを書いてみる、何か思いついたものをやってもいいですし、友人に趣味を聞いて「とりあえず、やってみる」でも良いかもしれません。意外と楽しめたり、発見があるかもしれません。
運動をする
自宅にいる時間が増えると運動量が低下してしまいます。最近はコロナ太りも話題になっています。不足している運動量を自宅でできる運動で解消しましょう。ヨガや筋トレ、ダンスなど、意識的に運動することもおすすめですし、テレワーク中に立ち上がって体を動かすなど、定期的でこまめな運動を入れることで、肩こりや腰痛予防、気持ちのリフレッシュに繋がります。
家族やペットとのおうち時間をとる
今まで忙しく、家族やペットとの時間を十分に取れなかった方は、コミュニケーションを深めるチャンスかもしれません。いずれ元の忙しい生活に戻るかもしれませんが、この時期に一緒の時間を過ごした記憶はいつまでも残ります。何かを一緒にするでもいいし、何もせず、一緒にのんびりすること、それも大切な思い出に変わるかもしれません。
勉強をする
時間がある時は、自分の知識やスキルを向上させるチャンスでもあります。例えば、オンラインセミナーを受けたり、本を読んで勉強したり、自分のために時間を使いましょう。
疎遠になっていた人に連絡してみる
友人や家族、親戚など、普段連絡を取らない方に連絡してみることもおすすめです。この時期だからこそ、気にかけてくれたり、連絡してくれる存在がいることは嬉しいものです。しかし、コロナによって時間に余裕がある人と、かえって忙しい人がいます。例えば、在宅勤務でも実際に在宅できるような業務ではないため、「自宅で資料を読む」「自己学習する」など、自分のペースで活動できる方もいれば、元々リモートできる職種で、より業務も増え、在宅勤務によって24時間連絡が入るような方もいます。それぞれが置かれている状況は異なります。一人だけに連絡をして、「返事が帰ってこない・・・」となると孤独感が増し、落ち込んでしまいます。「それぞれの状況は違うのだ」と心得た上で、複数人に送ってみて、「帰ってきたらラッキー」「帰ってこなくても、こちらの気遣いが伝わるといいな」くらいに捉えること良いかもしれません。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。https://cbt-yoga.com
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