出会いの季節、人間関係をラクにするには?

 出会いの季節、人間関係をラクにするには?
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日本を代表するヨガ指導者であるケン・ハラクマ先生がすべてのヨギに贈る、心温まる言葉のギフト。今回は「人間関係の築き方」について。

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自分と相手の「違い」を楽しもう

春は新しい出会いの季節です。人との関わり方を見つめ直しストレスの少ない人間関係を築けたら理想的ですね。

人と関わる中で、相手の意見や価値観が、自分と同じでないとうまくいかないと思う人は、「違い」を感じることがストレスになるもの。

その場合、ストレスの質はヨガでプラスのエネルギーに変換できます。相手からの否定や相いれないもどかしさを、自分を高め新たな価値観を見出す原動力に変えていきましょう。

では価値観が合い、仲がいいと思う相手とは、どこまでわかり合えていると思いますか。

どんどん深堀りしていくと、相手の根底にある価値観は、実は自分とはまったく異なるものです。それを知らずに深い部分でも自分と同じと思っていると、「違い」が見えた時ぶつかり合いが生じてしまいます。

深い部分で実は「違う」とわかっていても、相手ともっと深く関わりたいと思ったら、自分と相手は「違っていい」という認識で関係をスタートさせましょう。そうすれば、むしろ「違い」を楽しみながら味わい深い関係を築いていけるはずです。

しかし、自分が相手の違いを理解し、深く関わりたいと思っていても、相手はごく浅い部分で共感し合える関係を望み、価値観の深層まで踏み込んでほしくないことも。相手の望む距離感を読む観察力も必要です。

自分の価値観と向き合い、また相手の思いを観察し、そうした気付きが重なりあうことで自分が発する言葉が与える影響や、相手からのエネルギーとの向き合い方がわかってきて、対人関係のズレを調整しやすくなります。

出会いの季節、人間関係をラクにするには?
(Photo by gettyimages)


また、接していてラクだと感じる人は、「相手に欲しない人」です。

相手から何かを得たい、よく思われたいと願い、自分の感覚をハッピーにするための存在として相手を捉えていると、意図する反応が得られなければ強いストレスを抱えることに。相手に求めなければ、対人関係はもっとラクになるものです。

ヨガを生活に取り入れることで、人との接し方や物の見方を客観視でき、同時に相手の心に寄り添うことも可能です。相手を受け入れ、時に自己表現を楽しみ、春からの新しい人間関係を味わってください!

愛を込めて♥ケン

教えてくれたのは...ケン・ハラクマ先生
インターナショナルヨガセンター(IYC)代表、アスリートヨガ事務局代表理事。日本のヨガ界の第一人者。健全なヨガ指導と普及活動を行う。ヨガフェスタの発起人のひとり。著書に『ヨガを伝える』(春秋社)、『ヨガから始まる』(朝日出版社)他、監修書・DVD多数。全国各地でアシュタンガヨガを中心に、指導者養成を行っている。

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yoga JORNAL日本版Vol.46掲載



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