膝の仕組みと負担をかけない動かし方|ためになる解剖学的知識

 膝の仕組みと負担をかけない動かし方|ためになる解剖学的知識
Christopher Dougherty,Michele Graham
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感謝しよう:膝に両手をおく

膝に両手をおいて愛情の念を送ろう。膝はさまざまな要求を突きつけられて、実によく働いている。膝に感謝しよう!私たちは体の一部が損傷したり、期待どおりに動かないと、失望して悲観しがちだ。しかし、私たちのほうが、その部分を酷使したり無視したりして、その部分を失望させている可能性が高い。感謝をすればこの関係を変えることができる。

理解を深めよう:ダンダーサナ

ダンダーサナで座り、太腿の緊張をゆるめ、膝頭の左右の端をつかんで左右に小刻みに動かしてみよう。次に上下の端を軽くつかんで、ゆっくり上下に滑らせてみる。ここで、太腿の筋肉を働かせよう。膝頭が大腿骨の先端をしっかりつかんでいることを確認しよう。このことから、ポーズで膝を動かすときは可動性に頼らずに筋肉を働かさなければならないことがわかる。

現状を把握しよう:アドームカシュヴァーナーサナ(ダウンドッグ)

健康上問題がなければ、アドームカシュヴァーナーサナ(ダウンドッグ)を行って膝に注目しよう。自然に膝の内側が外側よりも後方に引かれて、膝頭が正面ではなく反対側の脚の膝頭のほうを向いているだろうか。思い出してほしい。それが正常である。

指導…メアリー・リチャーズ
理学修士号取得者、C-IAYT(国際ヨガセラピスト協会認定セラピスト)、E-RYT(全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター)、YACEP(全米ヨガアライアンス認定継続教育指導者)。約30年間にわたってヨガを行っていて、現在はアメリカ各地で解剖学、生理学、運動学を教えている。筋金入りの運動好きで、大学時代はNCAA(全米大学体育協会)で活躍する選手だった。ヨガ療法で修士号を取得している。

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by Mary Richards
photos by Christopher Dougherty
illustrations by Michele Graham
translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.67掲載



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