自然な曲線を大切にしよう|ためになる解剖学的知識

 自然な曲線を大切にしよう|ためになる解剖学的知識
Christopher Dougherty,Michele Graham

脊柱は体を支えるようにできている。脊柱の自然な曲線を保てるようになると、呼吸がしやすくなって立ち姿がすっと高くなり、今よりも長時間座って瞑想ができるようになる。

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高校の体育の授業についてはおぼろげな記憶しかないが、よく生徒全員が体育館の壁に背を向けて立ち、腰を壁に押しつけて伸ばすよう指導されたことを覚えている。生徒はみな律儀に体育館の壁を囲んで、硬い壁に腰を押し当て続けた。一方、教師は20まで数えるとまた1に戻り数え続けていた。どんな効果があるのか説明はなかったが、背中と腰のためにしていたはずだ。

しかし、脊柱の構造は一直線ではない。私はあれから何年も後に解剖学を深く学んで、そのことを知った。特に、立っているときはそうだ。脊柱は自然な曲線を保ったほうが、効率よく無理なく重力を支えられるからだ。

胴体の背面から、脊柱の形を見てみよう。頸椎(頸部)は、内側に湾曲し、その下の胸椎(背中の上部と中部)は外側に湾曲し、腰椎(腰)は再び内側に湾曲している。脊柱の付け根にある仙骨は、一連の骨が癒合している構造になっていて、やはり内側に湾曲している。

体の仕組みを学ぼう|自然な曲線を大切にしよう
photo by Christopher Dougherty,illustration by Michele Graham
体の仕組みを学ぼう|自然な曲線を大切にしよう
photo by Christopher Dougherty,illustration by Michele Graham

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Text by Judith Hanson Lasater
photos by Christopher Dougherty
illustrations by Michele Graham
model by Olivia Hsu
translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.66掲載



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