ヨガを続けているのにポーズができない…と思った時に見直したいこと
もう〇カ月ヨガをしているのに、週に〇回クラスに通っているのに、まだあのポーズができない。自分よりも後からヨガを始めた人が自分ができないポーズをしている。ヨガを続けているとそんな悩みや焦りを経験するかもしれませんね。ヨガのポーズは続けてさえいれば(時間さえ経てば)自然にできるようになるとは限りません。慣れてきた頃に忘れがちな練習ポイントを見直してみましょう。
言われたインストラクションの通りに動く
クラスやポーズに慣れてくるとインストラクションを聞いているようで聞き流していたり、知らず知らずのうちに自己流に走りがちです。手の使いかた、足の位置など、ほんの小さなことがポーズの完成度に大きく影響することもあります。やり慣れたポーズでも初めて練習するようなつもりでひとつひとつのインストラクションをきちんと聞いて、その通りに動いてみましょう。すっかり忘れていたことを思い出すかもしれません。
呼吸を意識することを忘れない
手をこうして、足をこうして…と体の動かし方を気にしているとついおろそかになりがちなのが呼吸。ポーズをとっている間、呼吸のペースが早くなっていたり、息を止めてしまったりしていませんか?呼吸のリズムが安定していない時の体は余計な緊張を抱えて力みがち。その状態でポーズをとろうとしても体は思うように動いてくれません。安定した呼吸のもとでポーズをとるのが基本です。体の動かし方と同じくらいに呼吸にもきちんと意識をむけましょう。
先を急ごうと焦らない
ポーズができない、できるようになりたいと気持ちが焦り、無理矢理ポーズをとろうとしていませんか?何となく痛みがあるけれど我慢できる程度だから…あともう少しだから…と体の声を無視した動きをすると、場合によってはケガに繋がってしまうこともあります。気持ちだけが先走らないよう、自分の体を丁寧に扱ってポーズの練習をしましょう。
ポーズのありかたを考える
ヨガの経典「ヨーガスートラ」では、ポーズ(アーサナ)について以下のように説明されています。
アーサナ(坐方)は、安定した、快適なものでならない。(第2章46節)
これは体だけでなく、ポーズをとっている最中の心も安定で快適であるということです。人と比べてできたできないに一喜一憂する。エゴでポーズを取ろうする。そんな時の自分の心と体は安定や快適さから遠ざかっていませんか?自分にとっての安定や快適とは何か、一度立ち止まってポーズの練習をしている自分を振り返ってみましょう。
ヨガのポーズは今までに身についた体や心(思考)のクセを直すことでもできるようになっていきますが、クセを直すの簡単なことではなく、時間がかかるものです。すぐにできるようになるポーズがある一方で、数か月、数年かかることも珍しくありません。ここであげた4つのポイントを思い出して、毎回体と心の状態にきちんと向き合って焦らずに練習を続けてみましょう。それが後で色々なポーズを練習する上で大きな土台にもなっていきますよ。
ライター/吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住。日本とオーストラリアでの会社員生活を経てヨガティーチャーに転身。2012年より在豪日本人やローカルの人たちを対象にヨガクラスをしている他、ヨガアプリ「Down Dog」の日本語翻訳とナレーションを担当。オーストラリアのゆったりした環境の中、ヨガで日々心地よく暮らすことを心掛け、一人でも多くの人に気軽にヨガを楽しんでもらうことを目指す。RYT500取得、リストラティブヨガTT修了。Instagram:@kayoko_yo
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