執着心を切り離す「上虚下実」の原理とは|エネルギーを整えるメソッド
不安からくる執着心…それが捨て去りたいものならば、心の断捨離を行いませんか?「断行」「捨行」「離行」というお釈迦様の教えを応用して「断捨離」という概念を生み出した、沖ヨガ創始者で日本のヨガの草分け的な存在・沖正弘氏。彼が遺した思想やメソッドを受け継ぎ沖ヨガの修道場長を務めた龍村修氏に、執着を手放す方法を教えていただきました。
上半身の力みを手放し、下半身に力を込めて執着を手放す
スマホやパソコンの普及により、体を使うことよりも目や頭を使うことが多い現代社会。沖ヨガの教えでは、よく使う部位に氣(エネルギー)が流れるため、現代に生きる私たちは、氣が上がりやすい状態にあります。氣が上がると、地に足がついていない状態となり、心も不安定に。そして不安は執着を生みます。
不安定な状態を手放すには、全身を上虚下実(じょうきょかじつ)の状態にすること。上虚下実とは、上半身の余分な力みが抜けて、丹田に象徴される下半身に力が充実している状態。すると人間が本来持っている力を発揮できるようになるのです。
上虚下実をつくるには、日本の伝統的な動きである「四股(しこ)踏み」と不安や執着を手放す「浄化の呼吸法」が有効です。この2つのメソッドで安定した心身をつくりましょう。
四股踏み
目的と効果:下半身に力を入れて動くことにより、上に上がった気を下げ、「上虚下実」の状態をつくる。肩こり、首こりの緩和にも有効。
※この動きを行う前後に、肩回し首回しを行いましょう。実践する前と後の変化を感じられるはず。
やり方
1.足を大きく開き、つま先は外に向け、膝を曲げ腰を落とす。この時に膝とつま先の向きを一致させる。
2.重心を左足に移し、右足を引き寄せる
3.できるだけ右足を高く持ち上げバランスを取る
4.足を開いて着地し、腰を落とし重心を下げる。左右5回ずつ行う。
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