執着や未練を手放そう!「断捨離」3つの行法とは|龍村修氏にインタビュー

 執着や未練を手放そう!「断捨離」3つの行法とは|龍村修氏にインタビュー
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「断捨離」といえば、掃除や物の片づけをイメージする人も多いかと思いますが、本来は「断行」「捨行」「離行」というお釈迦様の教え。その教えを応用して「断捨離」という概念を生み出した人こそ、沖ヨガ創始者で日本のヨガの草分け的な存在・沖正弘氏。彼が遺した思想やメソッドを受け継ぎ沖ヨガの修道場長を務めた龍村修氏に、モノや人への執着や未練を手放す方法について語っていただきました。今回は「断捨離」3つの行法について。

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自分をコントロールするための行法「断行・捨行・離行」

私の師匠である沖正弘先生は、欲望、感情、理性心を含めて、自己コントロールの為に、既に自分の身についている物や行為、習慣について、ヨガでは「断捨離」行をせよ、と教えられていました。つまり、とらわれから離れて悟りや解脱を得るための実践の教えなのです。

――断捨離と聞くと、お片付け術のイメージがありましたが、とらわれから離れるための教えなんですね。

龍村:断ち、捨てて、離した時に、苦しみを感じる場合は、その対象に中毒している証拠。中毒は執着を生みます。煙草に中毒しているとこれを断った時に苦しみを感じ、人に中毒しているとその人から離れると苦しみを感じます。さらに物事に対する「慣れ」も中毒の引き金に。普段の生活に、ありがたみも、喜びも、感謝も感じられないのは中毒を起こしている証拠。だから「習慣性を断つ行法」を定期的に試みるのです。

私たちの神経は麻痺しやすいという性質があります。与えられ、守られ、助けられるありがたみを持てないのは、麻痺しているから。古代からヨガはこうした心の性質をよく知っていて、麻痺させないために「意識的に逆の状態を訓練せよ、それには断行・捨行・離行を行え」と教えています。

嵐
Photo by Kenji Yamada

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Text by Nobue Suzuki



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