お悩み「ヨガを日常にいかす」とは?【ヨガ指導者がアドバイス】

 お悩み「ヨガを日常にいかす」とは?【ヨガ指導者がアドバイス】
AC
綿本彰
綿本彰
2019-10-08
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ヨガで平常心を強化する方法はある?

Q:「インナーピース」という言葉が注目されていますが、悲しみや怒りに翻弄されがちです。ヨガで平常心を強化する方法はありますか?(Hさん・40歳・香川県高松市)

A:感情をコントロールしない。まずはありのまま認める

上の質問の流れでお答えすると、悲しみや怒りといった自分の感情との「関係性」を変えることで、平常心を強化できるようになります。悲しみや怒りを消し去りたいという気持ち(エゴ)を少し置いておいて、自分は今悲しいんだ、怒っているんだということを認め、その気持ちを肯定してあげるのです。

それができると、あら不思議。その悲しみや怒りが薄れて平常心へと近づきます。ポーズ練習と同じ。エゴを押し付けると体は逆に硬くなるけれど、体の言い分に耳を傾けてみると、体はゆるんでポーズが深まっていくのです。

理性と感情が戦えば、100パーセント負け越します。理性は、感情や欲求には勝てないのです。悲しみや怒りと出会ったら、まず自分の気持ちを聞き、そんな気持ちでいる自分を認めてあげましょう。すると、すーっとその感情が軽減します。そういった聞く力、寄り添う力を養うために、ぜひヨガのポーズ練習を行っていきましょう。

教えてくれたのは…綿本彰先生
日本ヨーガ瞑想協会会長、綿本ヨーガスタジオ主宰。父である同協会名誉会長、故・綿本昇師からヨガを学ぶ。大学卒業後インドに渡り、各地でヨガ、アーユルヴェーダの研修をし、帰国。1994年にヨガの指導をスタート。著書『脳の疲れをリセットする ここヨガ』が発売中。

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yoga Journal日本版Vol.64掲載



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