胃もたれ、不眠、だるい…年始休暇ならではのプチ不調を解決する方法

消化不良、胃痛

胃腸不良を最速で治すには、すぐそばの台所の戸棚を見てほしい。コップ１杯の常温水に小さじ1/2杯の重曹※を混ぜて飲んでみよう。消化不良や胃痛は、感染、アルコール、食品過敏症によって胃酸が過剰に分泌され、胃壁と胃酸の間の粘膜バリアが一時的に破壊された時に起こりやすくなる、とマリア・マーロウは説明する。ニューヨークのInstitute for Integrative Nutrition（栄養学専門学校）で総合栄養学ヘルスコーチを務めるマーロウは、「重曹の重炭酸ナトリウムが、酸を中和してくれるのです」と言う。※重曹は必ず食用のものを使うこと。

お腹の張り（ガスがたまる）

お腹の張りには、カップ1杯のジンジャーティーが効く。ショウガには消化器系をリラックスさせ、ガスを減らす効果があるからだ。新鮮なショウガのスライス２、３切れを沸騰しているお湯に５分浸し、そのまま冷ましてから飲む。

また、ガスがたまるのを予防することもできる。「豆のように、ガスを発生させる食物を食べる10分ほど前に、リンゴ酢を軽く1杯飲むか、ひとつかみのルッコラを食べるといいでしょう」とマーロウはすすめる。「味覚の受容体が苦味に反応して胃を刺激し、より多くの消化酵素や胆汁、胃酸が出るのです」。消化機能が活発に働けば、消化がよくなり、ガスが発生しにくくなるのだ。

だるくて何もしたくない

マサチューセッツ州バレにあるInsight Meditation Society（インサイト・メディテーション・ソサエティ）の共同創立者、シャロン・サルツバーグによると、瞑想が活力をもたらしてくれるという。彼女は、全身にすばやく意識をめぐらせる、活性ボディスキャンをすすめている。まずは立った状態で、いま見ているものに意識を向ける。次は聞いているものに、続いて、自分の姿勢にぱっと意識を切り替え、最後は呼吸に。そして、また始めからスキャンを繰り返す。「これは、活力をもたらす様々な対象に意識を向ける運動なのです」とサルツバーグは言う。

眠れない

就寝時になっても鎮まらないエネルギーには、慈悲の瞑想で働きかけることができる、と前出のサルツバーグは言う。やり方は、次のフレーズを心の中で繰り返す。「あなたが幸せでありますように。あなたが安らげますように」。この方法は、ある特定の人々に願いを送るためによく用いられるが、サルツバーグは、眠れない時のバリエーションとして、次のグループに願いを送るようすすめている：いま起きているすべての生きとし生けるもの（あなたや、たぶんあなたの猫も）と、いま眠っているすべての生きとし生けるもの（あなたの子どもたちや、あなたの横でいびきをかいているパートナーなど）。あなたの願いのエネルギーを他の人々に送り、フレーズを繰り返すうちに、マインドが静まり、呼吸が遅くなり、眠りに近づいていくだろう。「起きていながらも休息できて、眠りを遠ざける要因となる不安も静まるでしょう」とサルツバーグは言う。

眼精疲労（目の疲れ）

おそらく目は、最も酷使される感覚器官だろう。長時間コンピューターの前にいたり、夜更かしする日が続くと、目は疲弊してしまう。カールソンは、目の炎症を抑え、リフレッシュするために、蒸留したオーガニックのローズウォーター（香料、着色料、化学物質を含まないもの）を目に軽くスプレーすることをすすめている。「バラには冷却作用があるので、アーユルヴェーダ療法では、目の充血や痛みの緩和に使われます」とカールソンは言う。

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