名医ディネッシュに聞く!アーユルヴェーダ的夏の終わり~秋の不調解決法
食事中は五感をフルに使い、衰えがちな消化力をUP!
伸枝:先日、スリランカの「Jetwing Ayurveda Pavilions」で解毒プログラム「パンチャカルマ」を体験したときに「五感を使う食べ方」を教えていただき、とても感動しました。消化をよくするには、五感を使って食べることも大切ですか?
Dr.デニッシュ:もちろんです! 食事をするときには、五感をフルに使ってください。どのように五感を使うかというと、まず①目で楽しみます。食材の色や形、料理の美しさを視覚で堪能しましょう。次に②鼻で楽しみます。嗅覚を働かせて美味しそうな香りをキャッチし、食事への期待を高めます。そして③手で楽しみます。指先の触覚で、食材や料理の硬さ、柔らかさを感じとります。スリランカでは手を使って食事をするので、触覚を刺激しやすいのですが、日本ではお箸を使う指先の感覚に意識を向けてみてください。それから④耳で楽しみます。口に入れたときのシャキシャキとした音など、食べ物が奏でる音に耳を澄ませます。最後に⑤舌で楽しみます。甘い、辛い、酸っぱいなど、舌の味覚を繊細に働かせて料理の美味しさを存分に味わってください。こうして五感を十分に働かせることで、脳を刺激し、胃腸の働きを促進。消化・吸収を高めることができます。
伸枝:五感を働かせて食べると、食事に集中でき、栄養がとれていることを実感できます。その上で、夏の終わりから秋にかけて体を整える、おすすめの食材はありますか?
Dr.ディネッシュ:免疫力が下がりやすいので、フレッシュな旬の食材を積極的にとって免疫力を上げたいですね。また、赤、黄、緑色など、バラエティに富んだ色味の栄養価の高い食材も、この時期に積極的にとりたいです。内臓機能が整えるのは、1日2〜3Lの水を目安にこまめに水分を補給し、体内の老廃物を積極的に体の外に出すことが効果的。その際は、冷水を避け、白湯を飲みましょう。
伸枝:彩り豊かな食事は、五感をフル可動して楽しめそうです。次回は、生理不順や不妊など、婦人科系のトラブルについてディネッシュ先生にアドバイスいただきます。
(左)Dr.ディネッシュ
国立コロンボ大学アーユルヴェーダ・メディスン&サージェリー卒業。2009 年にジェットウィン グ・ホテルズのアーユルヴェーダドクターに着任。2016 年よりジェットウィング・アーユルヴェ ーダ・パビリオンズを含むジェットウィングの5つのホテルのアーユルヴェーダ部門のチーフド クターとして、アーユルヴェーダ哲学に基づくバランスの取れたライフスタイルの普及活動、国 内外からのゲストの診療、セラピストの育成活動に心血を注ぐ。
(右)鈴木伸枝さん
指導者養成の講師としても活躍し、1000人以上のインストラクターを輩出。講師育成や、全国のイベント出演、雑誌監修など、活動は多岐にわたる。鈴木伸枝パーソナルヨガスタジオ-Release Space-主宰。instagram@nobue.styleにてヨガの教えをポップな形で日々お届けする、「ヨガモジ365」を配信中。
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