「介護予防のためのヨガでシニアに健康と笑顔を」山田いずみさんの転身ストーリー

 「介護予防のためのヨガでシニアに健康と笑顔を」山田いずみさんの転身ストーリー
Kenji Yamada
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――シニアヨガ講師を目指してコースに通う人たちに伝えたいことはありますか?先輩講師としてメッセージをお願いします。

受講生の皆さんは全員同じことを学びますが、感じ方は一人ひとり違うと思います。自分なりに感じたことを咀嚼して、アウトプットは自分らしく行ってください。そして、シニアクラスの生徒さんは先生の顔が見たい、おしゃべりしたいと、先生に会うのを楽しみに参加する方も多いので、体はもちろん心に寄り添える先生になってくださいね。シニアにとってヨガクラスは、コミュニケーションの場でもあります。

――ヨガを通して介護予防に携わってきて、この先社会にどう貢献していきたいですか?今後の展望を教えてください。

介護が必要な人は右肩上がりで増え続ける今、これからは運動イコール介護予防という考え方ではなくホリスティックな視点が求められ、社会のあり方にも変化が必要だと感じています。まずは若いうちから「健幸」で暮らせる知恵を身につけられる場所が必要で、なおかつ超高齢社会で介護や医療を満足に受けることが難しくなっても家族間や地域内での相互扶助が成り立つ社会に戻していくことが大切。だから長い時間をかけて「幸福な老い」ができる地域の仕組みを整え、その一環として自由にヨガやおしゃべりができ、シニアが能力を発揮して輝ける場を作っていけたら。体にいい食事をしよう、運動をしたいという健康行動は、生きる意欲があってこそ生まれてくるもの。例えばフリースクールをヨガができて食事もとれる場にして、そこでシニアがご飯を作って地域の子どもたちみんなと食べる、そんな場所を形にしたいです。

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Photo by Kenji Yamada

山田いずみさん
インド政府公認ヨーガインストラクター、シニアヨガインストラクター、チェアヨガインストラクター、介護予防運動指導員、チョプラセンター認定瞑想ファシリテーター、マクロビオティックスクール・リマ師範科修了。自身の祖母が体操で元気になっていく姿をみたのがきっかけでヨガインストラクターになる。 介護予防運動指導員として施設での運動指導経験を元に、介護施設や公民館などで高齢者を対象にヨガを指導。自身も山梨県北杜市にて自然のリズムで暮らすホリスティックな生活を実践中。ヨガ以外にも、食養生、摘草料理、瞑想などの経験を、講座、ワークショップ、リトリートなどで人々に伝えている。【8/28・9/7・9/21開催】シニア向けチェアヨガ指導者養成講座:ベーシック (東京・大阪)ヨガジェネレーションにて申込受付中 ※10月以降も随時開催

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Text by Ai Kitabayashi



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