上手な怒りの表現方法が知りたい…「怒りの感情のアサーション」とは?
例1)
友人と休日に待ち合わせ。しかし、待ち合わせの時間になっても友人はやってこない…。「どうした?」とLINEを送っても既読スルー。結局、30分ほど遅刻して友人がやってきた。今後も同じようなことが続くのは嫌だな…相手に伝えなくてはいけない…。
D:「待ち合わせは3時だったよね?」
E:「連絡も取れなくて、事故にあったらと(私は)心配だったし、どうしていいか困っていた」
S:「遅れる場合は、LINEでいいから連絡は欲しい」
C:「それか、他に何かアイディアはある?」
例2)
部下が仕事中にスマホばかり見ている。仕事のやり取りかと思いきや、覗いてみると最近できた彼女とLINEしているよう。外線にもなかなか出ないし、仕事にも集中していないように見える。同僚たちも不満に思っており、係全体の雰囲気も悪くなってきた。上司として部下に伝えないといけない…。
D:「最近スマホを見ていることが多いと思うのだけど…」
E:「もしかして何かあったのかなと(私は)心配している。何もないのだとしたら、正直なところ、仕事中にスマホばかり見ているのはあまり印象は感じないかな」
S:「もしも仕事中に緊急の連絡が入るような場合は、係員のみんなにも周知したり協力できると思う」
C:「どうだろう?何か要望とか相談があったら教えてくれると助かる」
DESC法に沿った表現方法をとることで、自分の意見も伝えつつ、相手の意見も引き出す、双方を尊重したコミュニケーションが取りやすくなります。必ずしも全てのケースがDESC法でうまくいくとは限らないかと思います。しかし、DESC法を心掛けるだけでも双方のコミュニケーションは変わってきます。怒りを感じ、相手に伝えないといけない場合、この記事を参考にしてください。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。
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