ケガの元凶「オーバーストレッチ」を防ぐセルフケア|体をゆるめるJointing法とは
本来、体を整えて健康に導いてくれるはずのヨガで、体を痛めるケースは少なくありません。理学療法士の中村尚人先生曰く、ヨガ中のケガで最も多いのは、やりすぎによるオーバーストレッチ。オーバーストレッチは、筋肉を緊張させた状態で負荷をかけると起こります。つまり、できるだけ筋肉を緊張させずに伸ばすこともケガ予防につながるのです。そこでおすすめなのが、中村先生考案のJointing(ジョインティング)です。
ヨガ中に行うセルフケア
Jointingとは
「筋肉の緊張は関節がずれると起こるので、関節をニュートラルな状態にし、余計な緊張をとるのがJointingです。関節がなめらかに動くので、一瞬で柔軟性が高まり、ケガも予防できます」と中村先生は話します。
具体的には、関節を真っすぐに並べて、軽く10秒圧迫するというもの。さっそくモデルの伊藤ニーナさんに体験してもらいましょう。
1.脚上げによるセルフケア
まず、腿裏の筋肉の柔軟性をチェック。ニーナさんは、ここが限界。中村先生からも「ちょっと硬いね」とのご指摘。
体をリラックスさせ、足(くるぶし)・膝・股関節の3つの関節を真っすぐ並べ(関節ニュートラル)、足裏(内くるぶしの下あたり)を骨の長軸方向へ10秒間圧迫する。
再びチェックしてみると、開脚角度が大きくアップ。筋肉の余計な緊張がとれたことで柔軟性が高まった。
2.前屈によるセルフケア
今度は腿裏を伸ばす前屈ポーズにセルフで挑戦。ニーナさんが無理なく行える前屈範囲はここまで。
足と膝の関節をニュートラルに並べる。足の関節の真ん中は内くるぶしの下。ここに体重をのせて床を押しその上に膝関節をのせる。
POINT:つま先を浮かせておくと、自然と重心が後ろへかかるので、正しい位置に乗せやすい。
最後に膝の真上に股関節をのせて3つの関節を並べる。筋肉の余計な緊張がとれ、最初より前屈が深まった。
POINT:ゆすりながら関節の真ん中を探す。
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