長時間座っていると腰が痛くなる理由|ヨガ解剖学

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長時間座っていると腰が痛くなる理由|ヨガ解剖学

NANCIE CAROLLO
NANCIE CAROLLO
2018-01-04

デスクワークが多い人なら誰もがきっと経験したことのある腰の痛み。激痛ではなく鈍痛で、なかなか痛みが引かないという類のものだ。痛みの原因を理解し、緩和するためのヒントを学ぼう。リハビリのマッサージ療法士でハタヨガの指導者でもあるナンシー・カロッロに話を聞いた。

長時間座っていたり立っていたりすると、腰の奥にいつまでも鈍い痛みがあることに気づくことがある。腰の筋力が低下している時や姿勢が悪い時には、肋骨と腰の間に三角形に付着している筋肉「腰方形筋」が、言わば残業をして背骨と骨盤を安定させている。そのため、この筋肉が硬くなって痛みを引き起こしているのだ。また、一部の代替医療によれば、この深層筋は腎臓や結腸のような重要な臓器の近くにあるため、腰痛を引き起こすだけでなく、消化機能に悪影響を及ぼす可能性があり、ひいては活力や健康全般にも影響を及ぼすとされている。
幸いにもヨガは、このあまり知られていない筋肉を動かして、痛みのない状態を保つのに最も適した方法のひとつだ。腰方形筋の張りが解消されると、腰の両脇(つまり体側)が伸びる。この時、腹部と腰部が見事に解放されて、最高にリラックスした感覚が得られる。これを経験するために、まず正確な腰方形筋の位置を把握していこう。

腰方形筋について理解しよう

腰方形筋は腸骨稜(寛骨)の内側に起始し、第12肋骨と第1〜第4腰椎の横突起(脊椎の両側にある羽根状の突起)に停止している。腰方形筋は脊椎を側屈させ、腰を片側ずつ「引き上げる」のを助け、ウッターナーサナ(立位前屈)のようなポーズで腰椎を広げる働きをする。右側の腰方形筋を探してみよう。ウエストの右端と脊椎の中間あたりに右手の親指を置いて、一番下の肋骨(第12肋骨)と腰の間を押してみよう。次に親指を横突起に向かって押して、右腰を引き上げてみよう。腰方形筋が収縮するのがわかるはずだ。
腰方形筋は、姿勢の悪さを補わなければならない時に、ピンと張って刺激に過敏になる。また、この筋肉は片側だけに痛みが出ることが多い。たとえば、赤ちゃんを片側だけで抱っこしたり、毎晩腰を突き出した姿勢で横向きに寝ているのがその原因だ。さらに、左右の脚の長さの違いも、よくみられる腰方形筋の張りの原因になっている。ほとんどの人が左右で長さが違っており、約2割の人には臨床的に意味のある差(2センチ以上の差)が認められる。
ヨガには体側や腰方形筋をストレッチするポーズが数多くある。ウッティタートリコーナーサナ(三角のポーズ)、ウッティターパールシュヴァコーナーサナ(体の脇を伸ばすポーズ)などの立位のポーズや、パールシュヴァウパヴィシュタコーナーサナ(座位で体側を伸ばすポーズ)、パリヴルッタジャーヌシールシャーサナねじった頭を膝につけるポーズ)などの座位のポーズが、腰方形筋をストレッチするのに役立つ。腰椎周辺に安らぎをもたらす回復のシークエンスを始める準備ができたら、まず腰と太腿の張りを取り除こう。このシークエンスによって骨盤が解放され、腰方形筋がいっそう深くストレッチされるだろう。

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腰方形筋について理解しよう
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