バランスポーズが安定する呼吸法|不安定な姿勢を維持するには
ヨガの呼吸には、心身をリラックスさせ、柔らかくしなやかな体に整える効果があります。でもポーズによっては、呼吸が乱れたり止まったりすることも。安定した呼吸を続けるためのポイントを知って、心地よい体の解放感を味わって。今回のテーマは「バランスポーズ」です。
バランス系は呼吸で動きをリードするイメージ
ウッティターハスタパーダングシュターサナとヴィーラバドラーサナ IIIで練習してみましょう。
ウッティターハスタパーダングシュターサナ:体に軸をつくり軸足を強化
ポーズの大きな目的は、片脚で立つこと。 足裏で床を捉え、呼吸の道筋を探って体に軸をつくります。息を吸って大地のエネルギーを吸い上げ、吐いて戻すイメージで。
ウッティターハスタパーダングシュターサナの完成形と呼吸の入れ方
体の中心に空気を通すように呼吸する。完成形は上げた脚の膝を伸ばしてキープ。
ウッティターハスタパーダングシュターサナの呼吸のためのポイント
1.右膝を曲げて浮かす。大地に根付くように軸脚の足裏全面で床をしっかり押し、その力を下腹部までつなげる。
2.右膝を上げて横に開き、右手で右足の親指を持つ。視線を左に向けて5呼吸。 反対側も。
POINT: 目線は一点に定める。軸足は強く床を押す。
よくある間違い:ムリな脚上げで前のめりに
脚を上げようと頑張るあまり、腰が丸まり、前のめりの姿勢に。全身が力んで、呼吸も浅くなる。
ヴィーラバドラーサナⅢ:呼吸を深めて不安定な姿勢を維持
脚力、柔軟性、バランス力のすべてを兼ね備えた上級ポーズ。グラつくところで耐えるのではなく、呼吸を続けて維持することで、強くしなやかな心と体が養われます。
ヴィーラバドラーサナⅢの完成形と呼吸の入れ方
背中に呼吸を入れ上半身をリフト。手脚を水平に伸ばし前後に引き合い、姿勢を維持。
ヴィーラバドラーサナⅢの呼吸のためのポイント
1.両手は床におき、脚を上げて、まずは呼吸を確認。軸足を安定させ、左脚を床と平行になる高さに上げる。
2.床から両手を離し、バランスがとれる高さまで上げて5呼吸キープ。反対側も同様に。
POINT: 背骨は真っすぐに伸ばす。上げた脚は床と平行に。
よくある間違い:軸足の膝で頑張り姿勢をキープしている
軸足の膝だけに頼って姿勢を維持すると膝が曲がりやすくポーズが安定しない。
吉川めいさんからアドバイス「呼吸を止めないと決めることも大切」
「息を止めない」と決めて手を床から離すと、呼吸へ意識が向いたままポーズを調整しやすくなります。
教えてくれたのは…吉川めい先生
アシュタンガヨガの創設者スリ・K・パタビ・ジョイス氏に師事。日本人女性初のアシュタンガヨガの正式指導資格を取得。アディダス契約ヨガトレーナー。東京・表参道でコンセプトスタジオ「veda」を主宰。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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