初心者必見!知っておきたいヨガクラスでの6つのエチケット【ヨガハワイマガジン】

 初心者必見!知っておきたいヨガクラスでの6つのエチケット【ヨガハワイマガジン】
Yoga HAWAII Magazine

ハワイのヨガマガジン「Yoga HAWAII Magazine」人気記事をヨガジャーナルオンラインが独占配信! 今回はヨガクラスでのエチケットについて。教えてくれたのは、20年以上にわたってヨガや瞑想による伝統療法を指導しているジェニー・リー氏。

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ヨガクラスでのエチケット

ヨガクラスは、人々が日常から離れ、自分の身体、心、精神と繋がるために訪れる聖域だ。マットの上で完全に今の瞬間に存在することが、自分にとっての最高の贈り物になる。次に紹介するヨガクラスでのエチケットを知っておけば、自身への気づきの練習を深められるだけでなく、指導者やクラスメイトに対しても敬意を払うことができるだろう。

体を清潔に保ち、他の人の迷惑になるような強い香りを身につけないようにしよう。

携帯をチェックしないこと。仕事や人付き合いの時間はスタジオの外においてこよう。

行うべきこと

1.静かに入室する

リラックスや集中するためにクラスに向かうのに、大慌てでストレスを感じながら遅刻などしたら台無しになる。たっぷりと時間に余裕をもって駐車場所を探し、受付を済ませて、ボルスターブロックなどのプロップの準備をし、深呼吸してクラスに臨めるようにしよう。少なくとも10分前には到着できるといいだろう。靴や靴下はスタジオの外や、棚など所定の場所に置く。既にクラスに入っている人もいるので、静かに入室しよう。自分の動作やエネルギーが人に影響を与えることを忘れずに。静かにマットを敷いて、携帯の電源は必ず切っておこう。クラス中はバイブレーションの振動も迷惑になる。できれば携帯はクラスに持ち込まないようにしよう。

2.心身を開放する

マットに座ったら、心や気分の状態を観察しよう。意識的に呼吸をしながら、思考や不安を手放し、クラスの外に追い出すイメージを描く。必要なら、クラスの後にまた取り戻せば良い。クラスが始まるまで、胸を開く軽いストレッチを行ったり、瞑想をしてマインドをクリアにしたり、静かに横たわってリラックスするといいだろう。そして、グラウンディングや強さや平安など、今日の練習で集中するポイントについて考えてみよう。

3.サウチャの実践

パタンジャリヨーガスートラに挙げられている基本的な教えの一つ「サウチャ」は、内的にも外的にも清浄、清潔にすることを意味する。体を清潔に保ち、他の人の迷惑になるような強い香りを身につけないようにしよう。汗をよくかくならタオルや自分のマットを持参するとよい。マインドをクリアにし、批判的、否定的な考えや競争意識は手放そう。内面だけでなく外面の浄化も忘れずに。クラスが終わったら、使ったプロップは元の位置に片付け、ブランケットはたたみ方をそろえて棚に戻すこと。スタジオのマットを借りたなら、きれいに拭いて返却しよう。

4.体の声を聞く

安全のためにも自分のレベルに合ったクラスに参加しよう。背伸びをせずに、今の自分の実力を現実的に把握すること。けがや疾患、妊娠など、練習に影響のある状態があれば、事前に指導者に申告しよう。適切な代替の練習を教えてくれるはずだ。また、自分に適さないと思うポーズがあれば、実践せずに休息する。ポーズで快適さを保てる練習を心がけよう。無理は禁物だ。また、一人で練習を繰り返すよりも指導を受けながらベストを尽くすようにしよう。ただし、必要ならいつでもポーズを変更できる。

5.内省しよう

覚えておきたいヨガの基本的な教えのもう一つは「スワディヤーヤ」だ。内観や学びを通じて自己を省みることを意味する。練習中に沸き起こるものに気づき、内なる会話を温かい目で観察するのだ。特に自己肯定的な思考に目を向けるようにしよう。クラスの後は、ゆっくり時間をかけて経験したことを思い返し、次のクラスで改善したいことなどを考えてみよう。

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Photo by Eric Rosso/Yoga HAWAII Magazine

慎むべきこと

1.食事はクラスの2時間前まで

満腹の状態でヨガを練習すると、特にねじりや深い前屈、逆転のポーズでは腹痛や吐き気、嘔吐を起こす可能性がある。倦怠感も感じるだろう。どうしても何かを口にしたい場合は、果物一片や少量のヨーグルトなどできるだけ軽いものにすること。またガムを噛みながらの練習もやめよう。他の人の気が散るし、ポーズによっては事故につながることもある。

2.無駄話をしない

練習前のおしゃべりは慎むようにしよう。今は自分と向き合う時間だ。質問があればクラスの前後に指導者にたずねるか、手をあげて近くに来てもらおう。

3.携帯をチェックしない

仕事や人付き合いの時間はスタジオの外においてこよう。わざわざ時間を作ってクラスに来たのだから、今の瞬間に集中するようにしよう。

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4.時計を見ない

時計を見る仕草は、クラスに退屈しているとか、早く終わってほしい、という印象を指導者に与えてしまう(彼らは必ず気づく)。もう一度言うが、ヨガの恩恵は完全に今この瞬間にフォーカスすることで得られる。

5.競わない

指導者や他の人がポーズ(特に馴染みのないポーズ)をどのように行うかを観察するのは構わない。だが、比べたり競ったりしてはいけない。ポーズを味わいながら今の自分ができることをすればいいのだ。「こうあるべき」にとらわれず、ありのままの自分でいれば上達は早くなる。ポーズで快適に安定できるようになったら、おおいに楽しもう。だが、それに慢心してはいけない。

6.早退しない

多くのクラスでは最後にシャヴァーサナと呼ばれるポーズを行う。全身の力を抜いて、練習での恩恵を味わうためのリラクゼーションポーズだ。再び日常に戻る前に心身を休ませるための大切な時間となる。シャヴァーサナを行わずに退室すると、練習の効果は半減するだけでなく、他の生徒や指導者の迷惑にもなる。どうしても早退せざるをえない場合は、レッスン前に指導者に伝えておこう。そして、出入り口に一番近い場所にマットを敷いて、静かに出られるように手荷物はまとめておき、シャヴァーサナが始まる前にクラスを出よう。

これらのエチケットやヨガの基本原則に配慮することで、練習では最大の恩恵を得られるだけでなく、すべての人が安全で快適に過ごせる空間づくりにも協力できる。

 

教えてくれたのは…ジェニー・リーさん
ジェニー・リーは認定ヨガセラピストとして20年以上にわたってヨガや瞑想による伝統療法を指導している。また「Breathing Love: Meditation in Action」や、受賞作「True Yoga: Practicing with the Yoga Sutras for Happiness & Spiritual Fulfillment」の著者でもある。

ヨガハワイマガジン/「Yoga Etiquette

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by Jennie Lee
Translation by Sachiko Matsunami



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