【こまつな】冷凍が正解?ビタミンCを流出させない保存のコツ|管理栄養士が解説


アクが少ない小松菜は生でも食べることができると言われていますが、茎の固さが気になり食べにくさを感じることも。冷凍するとシャキシャキ感を残しつつ、水に溶けやすいビタミンをキープすることができます。この記事ではこまつなを冷凍するメリットと、冷凍こまつなを使ったレシピを紹介します。
冷凍こまつなは冷凍保存が正解?その理由は?
こまつなを冷凍すると良い一つ目の理由は栄養素をキープできること。小松菜はカルシウム、鉄分、ビタミンCが豊富な野菜です。ほうれん草と見た目が似ていますが知名度が低めの小松菜。実はこの3つの栄養素はほうれん草より多く含まれているんです。特に肌の健康や免疫力のアップに効果的なビタミンCは水溶性のビタミンなので茹でると流れ出てしまいます。生のこまつなには100g当たりビタミンCが39㎎含まれていますが、茹でると21㎎にまで減少。約50%のビタミンCを失うことになります。冷凍すればビタミンCの流出を抑えて効率よく栄養が摂取できます。
二つ目の理由は下処理がいらず手軽に使えること。下茹でするとお湯を沸かしたり鍋を洗う手間が発生しますが、冷凍すれば下処理の手間がいらないので料理のハードルも下がります♪
【野菜100g当たりの栄養素量】
・こまつな(生)カルシウム:170㎎ 鉄:2.8㎎ ビタミンC:39㎎
・ほうれん草(生)カルシウム:49mg 鉄:2.0㎎ ビタミンC:35㎎
※ほうれん草は通年平均で算出
小松菜の冷凍保存の方法
小松菜はよく水洗いします。根元のところに土が付いているので、特によく洗いましょう。水気をよく拭いたら乾燥を防ぐためそのままビニール袋やラップに包んで冷凍庫に入れます。解凍する時は冷蔵庫に移してゆっくり解凍しましょう。水やお湯で解凍するとせっかく守ったビタミンCが流れ出てしまうので避けましょう。
冷凍こまつなの時短ナムル
こまつなは栄養満点で日常的に取り入れたい野菜です。にんにくやごま油など香りの強い調味料と和えると青臭さも気になりません。
〈材料〉
こまつなー1束
ごま油ー小さじ1
おろしにんにく小さじ1/2
砂糖ー小さじ1/2
塩ー少々
白ごまーお好みで
〈作り方〉
1.冷凍した小松菜を食べやすい大きさに切り、軽く水気を絞る。

2.砂糖、塩、ごま油を加えて和える。

3.お好みで白ごまをふる。

4.盛り付けて完成

〈参考文献〉
その調理、9割の栄養捨ててます! 世界文化社
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