小松菜の黒くなったところって食べても大丈夫?小松菜の黒いブツブツの正体を管理栄養士が解説

 小松菜の黒くなったところって食べても大丈夫?小松菜の黒いブツブツの正体を管理栄養士が解説
中村友也
中村友也
2025-01-17

小松菜にたまに見られる黒い斑点。なんとなく見栄えが悪いですが、食べても大丈夫なものなのでしょうか? この記事では、小松菜の黒い斑点の正体や安全性、小松菜に含まれる栄養素などについて管理栄養士が紹介していきます。

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小松菜に見られる黒い斑点の正体とは?

小松菜に見られる黒い斑点の正体は、ポリフェノールが蓄積したものです。

これは、通称「ゴマ症」と呼ばれるもので、天候不順や低温環境、栄養過多などのストレスにより見られます。

そのため、特に珍しいものではありません。

黒い斑点は食べても大丈夫?

この黒い斑点はポリフェノールが蓄積しただけのものですので、食べても問題ありません。

ただし、「ゴマ症」に見える汚れである可能性もあるため、洗浄はしっかり行いましょう。

小松菜に含まれる栄養素とその働きとは

ちなみに、小松菜にはどんな栄養素が含まれているか知っていますか?

小松菜に特に豊富に含まれている栄養素とその働きについて紹介します。

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ビタミンK

小松菜には、ビタミンKが豊富に含まれています。

ビタミンKは、体内で血液凝固を支える役割や、カルシウムの吸収を促進する働きを持っており、不足すると出血しやすくなったり、骨密度が低下したりする可能性があります。

また、特に葉物野菜に多く含まれており、小松菜もビタミンKの重要な摂取源となっていますが、通常の食事が摂取できていれば不足する可能性はかなり低い栄養素でもあります。

ビタミンA

他にも、小松菜はビタミンAも豊富に含んでいます。

ビタミンAは、目の正常な機能の維持や皮膚や粘膜の保持に関与しているため、不足すると夜盲症や皮膚の乾燥などを引き起こします。

ただし、ビタミンAもビタミンK同様に、通常の食事が摂れていれば不足する可能性は低いです。

ビタミンC

小松菜には、ビタミンCも含まれています。

ビタミンCは、体内でコラーゲンを作るために必須のビタミンです。

コラーゲンは皮膚や軟骨などを構成するたんぱく質で、不足すると血管がもろくなり、出血しやすくなります。

また、ビタミンCは体内で生成することができないため、野菜や果物などから摂取する必要があります。

カルシウム

カルシウムは、体内で骨や歯を形成するのに使われているのはもちろん、筋肉の収縮にも関与するなど、数多くの役割を持っています。

また、カルシウムの摂取源は乳製品であることが多いため、乳製品の摂取量が少ない方は不足しやすい栄養素です。

小松菜は、カルシウムとカルシウムの吸収を促進するビタミンKを両方含んでいるため、乳製品の摂取が少ない方などには特におすすめの食品です。

まとめ

小松菜の黒い斑点の正体と、含まれる栄養素について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

小松菜の斑点はポリフェノールが蓄積して現れるもののため、問題なく摂取できます。

また、小松菜には様々なビタミンやミネラルが含まれているため、ぜひ普段の食事で活用してほしい食材です。

参考サイト:

組合員Q&A 小松菜の葉軸に見られる黒い斑点は大丈夫?|コープ北陸事業連合

今月の野菜 こまつな|独立行政法人農畜産業振興機構

食品成分表|野菜類/こまつな/葉/生

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