女性ホルモンの分泌量がどんどん減ってしまうNG食べ物がある?管理栄養士が解説


女性ホルモンは、女性の体の機能を整えてくれるとても大切なものです。年齢を重ねるごとにその分泌量は減っていくものですが、毎日食べるものや食習慣によってバランスが乱れ、さらに分泌量が減ってしまうこともあります。そこで今回は、ホルモンバランスを乱す可能性がある食べ物をご紹介します。
女性ホルモンが減るとどうなる?
女性ホルモンは小学校高学年ごろから少しずつ分泌が始まり、更年期を迎えるとされる45歳ごろから急激に分泌量が減っていきます。では女性ホルモンが減ってくると、どんな症状がみられるのでしょうか?
まず代表的なのは、頭痛、肌荒れ、むくみ、疲れやすい、生理不順、無月経などの体に現れる症状。さらに、いつもは平気な些細なことにでもイライラする、落ち込むことが増える、不安感、不眠といった心に現れる症状もあり、一言に不調といっても個人差が大きく多岐にわたります。
まだ更年期ではないのにいつもの生理周期にこのような不調が現れる場合は、生活習慣が乱れていたり過度なストレス状態にある可能性が考えられます。一度ゆっくり心を落ち着ける時間を作るのもいいでしょう。
女性ホルモンがどんどん減ってしまう?NG食べ物をご紹介
ジュースやお菓子に入っている砂糖
お菓子やジュースなどに入っている精白された砂糖は、注意が必要な食材のひとつ。砂糖を摂りすぎている方の体の中では、血糖値の乱高下が頻繁に起こっています。血糖値の変動が1日に何度も起こると、血糖値を下げるインスリンが効きにくくなったり体にストレスがかかることで、ホルモンバランスに影響が出ることがあります。
辛いもの
唐辛子を多く利用した辛いものは、食べると汗をかいてすっきりする半面、刺激物によって胃腸がストレスを感じることでホルモンバランスが崩れることがあります。さらに、更年期特有ののぼせやほてりなどといったホットフラッシュとの関連があるともいわれています。
アルコール
適量のお酒を楽しむことは、気持ちをリラックスさせてくれるといったよい面もありますが、過度なアルコール摂取はホルモンバランスに影響を与えてしまいます。アルコールを摂取しすぎると月経前症候群(PMS)の症状を悪化させるという研究もあるため、体調がよくない場合はお酒を飲むのを控えましょう。
カフェイン
コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物は神経を興奮させる作用があり、ホルモンバランスに影響を与え情緒不安定になることがあります。コーヒーを毎日5杯以上飲んでいる方は飲みすぎている可能性があるので、そのうちの1〜2杯は水に変えてみるなどの工夫を行ってみましょう。エナジードリンクも意外とカフェインが多く含まれるので要注意です。
女性ホルモンのバランスを整えるには?
女性ホルモンのバランスを整えるには、和食を中心とした食事や質の良い睡眠、適度な運動が大切です。過度なストレス状態にあったり、無理なダイエットによって適正体重を外れている方は、特に生活を見直す必要があります。必要であればサプリメントを取り入れたり、気になる症状があれば病院で相談してみることも大切ですよ。
まとめ
今回は、ホルモンバランスを乱してしまう可能性がある食べ物についてご紹介しました。上でご紹介した食べ物を控えれば女性ホルモンの量が保てるというわけではありませんが、ストレスをためないために何事もほどほどに楽しむことが大切です。
さらに、ここに書いたもの以外にも体質に合わない食材がある可能性もあります。これを機に自分が食べたものとその後の体の状態をチェックしてみてもいいかもしれませんね。
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