老化を遅らせる!?特効穴【腎兪】を押して更年期を乗り越えよう「覇気」を得られる背中のツボ刺激

 老化を遅らせる!?特効穴【腎兪】を押して更年期を乗り越えよう「覇気」を得られる背中のツボ刺激
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西川尚美
西川尚美
2025-03-04

ツボとは東洋医学の考えに基づいて、体内に存在するとする経絡(けいらく)という「」気の流れる川」上に存在する経穴(けいけつ)のこと。経穴は、気の川の重要なポイントで、経絡上の気血流を管理するといわれます 。気が詰まったり、少なすぎたり、多すぎたりするとツボ周辺が硬くコリコリになったり、ヘナっと弱くなったりという現象が生じます。今回は筆者が実際に効果を感じたツボをご紹介いたします!

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更年期症状の改善にツボ刺激

更年期症状は40代以降、加齢とともに訪れるホルモンバランスの乱れによって引き起こされる様々な不快症状です。人によって出る症状も強弱も違いますが、全体的になんだかだるい、疲労感も強くでることが多いです。だるさにより活動が低下し、気血の循環も低下し、症状が悪化してくるなど悪循環を生じるのが厄介なところです。こんな症状に効果があるのが、ツボ刺激です!

主な更年期の症状

・のぼせ、ほてり、発汗・冷え、悪寒・だるい、疲れやすい・息切れ、どうき・肩こり、腰痛、関節痛・めまい、ふわふわ感・指やひざのこわばり、痺れ・頭痛、、頭が重い・寝つきが悪い、熟睡感がない・家事ができない・不安・うつ気分・落ち込み・無気力・イライラ、怒り・パニック感、過呼吸・判断力・集中力・記憶力の低下・気が動転する、緊張する  (NHK eテレ 「きょうの健康」より)

思い当たり症状はありますか? 今回ご紹介する腎兪のツボは、若返りのとても重要なツボです。
人は40代にはいると腎気が衰えてきて、「老化」が進みます。「腎を養う」ことで老化を遅らせることができると考えます。

『兪』のつくツボ

中国語で『兪』とは「やわらぐ」という意味。そしてなんと 文言ではを「ああ、そこそこ!』という意味もあるそうです。まさにここを押すと『ああそこそこ!』特効穴です。

経絡
十四経発揮 経絡図

◉腎虚に良いツボ「腎兪」・・・『腎の経気』が巡り体表に注ぐ場所

<腎兪の効果>
・ギックリ腰、腰痛・冷え・疲労が取れない・元気が出ない・寝たのにスッキリしない・むくみ・めまい、耳鳴り・消化不良、食欲不振・腎臓機能の改善・月経痛や月経不順

腎兪は『益腎固精』の作用がある、と書かれています。「益腎固精」(えきじんこせい)とは腎に栄養を与え泌尿生殖器系をきちんと働かせるという意味。

あなたは「腎虚」タイプ???・・・足腰に力が入らない、年齢に合わず老化が早い、40代なのに物忘れが激しい、老眼、耳が遠い、、歯がグラグラする、イライラする、何に対しても鬱陶しい、全てのことに不満足・気に入らない、怒りやすい、手足がいつも暑い、火照り気味、めまい、耳鳴り、不眠、夢が多い、寝汗、多汗、など

更年期症状とピッタリ、同じですね。

<ツボの探し方>
・へその真後ろ、背骨に指を置き、そこから左右「指1.5本分」横に指をずらした場所です。

腎兪
イラストAC

<ツボの押し方>
・両手の親指で、背面の腎兪のツボを、まるく円を描くようにぐるぐる押してみましょう。

なおみ 腎兪
Photo by Naomi Nishikawa, イラストAC

<ボールを使ったツボ押しのやり方>・・・テニスボールなど2つ用意しましょう

1、仰向けに横になって立膝になる

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Photo by Naomi Nishikawa 

2、ボールを、へその裏側あたりに、背骨を挟んで左右に置く

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Photo by Naomi Nishikawa 

3、膝を左右に揺らしたり、上体を縦に揺らしたりして刺激する

Photo by Naomi Nishikawa
Photo by Naomi Nishikawa 

ゆっくり深呼吸しながら気持ち良いだけ刺激してください。

ギックリ腰を頻繁に繰り返す人は、腰が重い、だるいというような予兆を感じるそうです。腎は冷えに弱いので、冷たい指で押すよりは使い捨てカイロを、「腎兪(じんゆ)」のうえに貼って温めると、それも気持ち良いものです。山芋、クコの実、ごまも食べても腎に良いようです。腎気を養い、覇気を得ましょう!

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なおみ 腎兪
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Jinnyu2
Photo by Naomi Nishikawa