【気がつくとすぐ背中が丸まる人へ】上半身をグーっと気持ちよく伸ばす「アシカストレッチ」のススメ

 【気がつくとすぐ背中が丸まる人へ】上半身をグーっと気持ちよく伸ばす「アシカストレッチ」のススメ
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伊藤香奈
伊藤香奈
2025-01-12

長時間の運転や移動、座りっぱなしの姿勢が続くと、背中を反らせてぐーーーっと伸ばしたい~!という気持ちになりますよね。身体は、丸まっている時間が長くなると、反対の動きをしたくなるもの。簡単に背中を伸ばし、胸を拡げられるストレッチ方法をご紹介します。

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筋肉は縮まって硬くなるだけじゃない!

筋肉が硬くなる=筋肉が縮こまっている、と思っていませんか? ストレッチで硬くなった筋肉を伸ばすと思うのが普通ですが、実はそれだけではありません。
コリやハリの1番の原因は動かないことにより硬くなる、ということ。そのため、縮こまっていても硬くなるし、伸ばされた状態であっても、そのままの姿勢で動かないと硬くなり、コリやハリの原因になるのです。

姿勢が悪い背中
背中が丸まっていると筋肉が伸ばされて硬くなる
イラスト by Canva / 伊藤香奈

特に、長時間の運転や移動、仕事、子供を抱っこしているなど、背中を丸めた姿勢が続くと、背中の筋肉が伸ばされた状態で硬くなります。車から降りた時や、仕事が終わった時に、ぐーーーと伸びをしたくなったり背中を反らせたくなるのは、伸びすぎた筋肉が逆に縮みたいと思っているからなんです。

背中の椎間板ヘルニアの可能性も?!

丸まった姿勢で長時間過ごしていると、背骨にも悪影響が。
「ヘルニア」でよく知られていますが、背骨の骨1つ1つの間にある椎間板(ついかんばん)という軟骨は、圧迫により変形してしまったり損傷することがあります。

椎間板
椎間板とは、背骨1つ1つの間にある軟骨(イラストは損傷しているイメージ図)
イラスト by Canva / 伊藤香奈

不良姿勢で長時間過ごしていると、この椎間板に偏った圧力がかかり続けることになり、椎間板や関節部分の損傷や劣化が早くなってしまう可能性も。
「若いときに気を付けておけばよかった・・・!」と数十年後に思わないためにも、元気なうちから筋肉や骨を大切に扱っていきましょう。

グーっと上半身を伸ばすアシカストレッチ

丸まった体をそのままに放置せず、そらせる動きで前後のバランスを取り、身体の不均衡やアンバランスにかけられた圧力から解放していきましょう。
アーチがあるから楽に伸びられるアーチヨガブロックを使うことをお薦めしますが、クッションや枕等を高めに重ねても代用できます。

アシカストレッチのやり方

1)アーチヨガブロックのアーチ部分を下にして、縦に2つ並べる。またはクッションを丸める

2)腰骨(下っ腹)にブロックが当たるようにうつ伏せになる

3)腕立て伏せをするようなイメージで、胸の横に両手をつく(脇を締めて、肘を上に向ける)

4)肘を伸ばして上体を斜め上にグーっと伸ばす

腰を縮こませないように、肩を下げたままで腕を伸ばし、頭頂を上に引っ張り上げましょう。

アシカストレッチ
背中をぐい~っと伸ばすアシカストレッチ
photo by 伊藤香奈

 

▼インストラクターの動きを動画でチェック

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伊藤香奈

伊藤香奈

股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。



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