【更年期世代の笑顔の作り方】最近笑顔が減っていない?誰でも簡単!口角を上げて健康になる方法

 【更年期世代の笑顔の作り方】最近笑顔が減っていない?誰でも簡単!口角を上げて健康になる方法
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永田京子
永田京子
2024-12-24
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笑顔の効果【4】免疫力アップ

4つ目が免疫力アップです。米国のウェイン州立大学の研究チームの研究において、野球選手230人を対象に写真の中の表情と寿命の関係を調べる研究を行いました。満面の笑みの人とあまり笑わない人とを長期間にわたって調べ、その人たちの平均寿命を調べました。すると、満面の笑みの人たちはあまり笑わない人たちに比べて、7年も寿命が長かったことがわかりました。(*)

*出典:Smile Intensity in Photographs Predicts Longevity / 2010
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797610363775?journalCode=pssa

その要因はさまざまあると考えられますが、その1つではないかと考えられるのが、「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」の活性化です。免疫細胞の1つであるNK細胞は笑うことによって活性化されると言われています。笑うことで免疫力が上がり、健康へ導いてくれているのではないでしょうか。ストレス解消、運動に近い効果、さらに自律神経も安定し、免疫力もアップするとなると、健康長寿につながるのかも、というイメージがわきますよね。

笑顔の効果【5】印象&運気アップ

つらそうに「おはようございます」と言われるよりも、笑顔で「おはようございます」と言われたほうが、言われた側も言った側も気持ちよく朝が始められますよね。笑顔でいるだけで、印象はアップし、気持ちも明るくなります。

カーディフ大学の研究チームによると、美容目的のボトックス注射によってしかめ面ができない人はしかめ面ができる人よりも幸せであることもわかっています。(*2)眉間にしわを寄せるのではなくニコっと笑うこと、つまり、顔の筋肉を使って笑顔を作ることで、本当に気持ちが明るくなるのです。
*出典:Botulinum toxin cosmetic therapy correlates with a more positive mood

私は20代に演劇に携わっていたことがあり、何本もの舞台に立っていた経験があります。実際、笑うという演技はとても難しいものです。そういうときは、顔の筋肉を使って笑顔を作ることで、楽しい気持ちに切り替えやすくなることを実感してきました。悲しいときも同様です。悲しい演技をするときも悲しい顔をして、悲しそうな体勢をとっていると、本当に悲しい気持ちになっていきます。まさに、脳がだまされている、という実感をしてきました。一方で、笑顔でいると、明るい気持ちになり、雰囲気も明るくなり、自分だけでなく周りにもその雰囲気は伝播していきますよね。すると、物事は当然ながらうまく進みやすくなります。まさに運気がアップする!と言ってよい状態です。

笑顔の効果【6】美容効果

笑顔を作るためには、顔のいろいろな筋肉を使う必要があります。表情筋といわれる眼輪筋、大頬骨筋、小頬骨筋などが代表的です。筋肉は全身どこの部位でもそうなのですが、動かすことで血流がよくなり、鍛えられます。血流がよくなると、むくみにくくなりますし、疲労物質などの老廃物も滞りにくくなり、シミやしみの予防にもつながります。

表情筋の例/出典:イラストAC
表情筋の例/出典:イラストAC

また筋肉を動かすことで、たるみの予防にもなります。たるみは、筋力が低下して重力に逆らえなくなっている状態です。笑うことで、顔の筋トレができ、たるみ予防につながるのです。さらに、顔の筋肉を動かすことで、脳への血流もよくなって、集中力がアップしたり、頭がぼーっとする感じもスッキリ晴れる効果も期待できます。

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表情筋の例/出典:イラストAC
Photo by Kyoko Nagata
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