実はカルシウムだけではない!40代からの骨を強くする意外な栄養素とは?管理栄養士が解説

 実はカルシウムだけではない!40代からの骨を強くする意外な栄養素とは?管理栄養士が解説
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骨は一般的には50代前後から徐々に減少し始めていきます。 特に女性は閉経のタイミングで減る方も多く、男性より注意が必要です。 骨の健康は何歳から始めても問題なく、また急に骨が強くなるわけではないので日頃の骨に対する栄養の意識を高める事も重要です。 骨の一番有名な栄養素はカルシウムですが、骨はカルシウムさえ気にしていればいいのかといったら実はそうではありません。 本日はカルシウム以外に必要な栄養素を管理栄養士がお伝えします。

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骨はなぜカルシウムだけでつくられないの?

カルシウムは骨を作る最も重要な材料です。しかし材料を効率よく運んだり、体に定着させるための栄養素も必要です。材料そのものだけあっても骨は作れないのです。

また、意外な落とし穴は血管の中にもカルシウムが一定の量必要です。そのためカルシウムの量を気にしていないと自分の骨を体が分解してしまい骨が脆くなってしまう要因になります。

カルシウム
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大切なポイントは3つです。

(1)骨を作る材料のカルシウムを意識

(2)材料をしっかり体に定着させる栄養素の意識

(3)骨の分解を予防する栄養素

この3つが重要です。

ほとんどの骨のケアといったら1番のみで終わってしまう方もいますが、実際は材料ばかり意識しても効率が悪い骨のケアになる可能性もあります。

カルシウムを定着させる栄養素は?

体にカルシウムの定着を促す栄養素として最も大切な栄養素は「ビタミンK」です。

栄養素の中でもなかなか分かりにくい栄養素かもしれませんが、ビタミンK自体は身近な食材に多く含まれています。

ビタミンK
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ビタミンKの含まれる食材

納豆などの大豆製品・海藻類・鶏肉・チーズなどの乳製品・卵

ビタミンK
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その他ビタミンK自体の体の中での働きは、身体が出血した時に血を止めるために働く血液凝固に関わる栄養素です。

そのため不足することで出血が止まりにくくなります。

骨の分解を予防する栄養素は?

骨の分解を予防するのはあまり知られていませんが、大豆製品に含まれる「イソフラボン」が非常に優秀です。

イソフラボンは女性ホルモンに似た作用があるため、骨を壊す細胞を抑制する栄養素としても活躍します。

女性は40代以降に女性ホルモンの変化が大きく、気持ちだけではなく骨や体全体の変化が大きくあるステージです。

そのためイソフラボンを意識してとることは、女性の身体の変化をなだらかにするだけではなく骨のケアにもつながります。

イソフラボンは主に大豆製品に含まれるため、納豆・豆腐・油揚げなど日々取り入れやすい製品が多く、ビタミンKも含まれるため1日1回程度大豆製品を食事の中に取り入れるもの無理なくできそうな骨を強くする習慣です。

イソフラボン
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〈参考文献〉健康長寿ネット ビタミンKの働き

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AUTHOR

竹内寿美恵

竹内寿美恵

保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。



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