過剰摂取には要注意!?“たんぱく質”が1日の摂取カロリーの22%を超えると動脈硬化リスクが増加

 過剰摂取には要注意!?“たんぱく質”が1日の摂取カロリーの22%を超えると動脈硬化リスクが増加
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山口華恵
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2024-11-08

健康や筋肉づくりのために「高たんぱく質ダイエット」を選ぶ人は増加中。しかし、最新の研究結果は、たんぱく質の過剰摂取は心臓病リスクを高める可能性があることを示唆した。

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アメリカのピッツバーグ大学の最新研究によると、1日の摂取カロリーのうち22%以上をたんぱく質にすることで、動脈硬化のリスクが上昇する可能性があるという。

心臓に負担をかける「高たんぱく質食」とは?

ババク・ラザニ教授が率いるピッツバーグ大学の研究チームは、被験者23名を対象に、標準的なたんぱく質量と高たんぱく質食の影響を比較した。標準的なたんぱく質摂取は総カロリーの10〜15%である一方、研究で用いられた高たんぱく質ダイエット食は22〜50%と大幅アップだった。結果、たんぱく質過多によって免疫細胞「マクロファージ」が活性化し、動脈にプラークが蓄積しやすくなることがわかった。このプラークは、脂肪やコレステロールが血管に溜まることで、動脈硬化を引き起こしやすくする。心臓に負担をかけずに健康を守るためには、適切な摂取量が重要だ。

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ロイシンが原因?特定アミノ酸がリスクを引き上げるメカニズム

動脈硬化のリスクを高める要因として、肉や卵、乳製品に豊富な「ロイシン」というアミノ酸が関与している可能性が指摘されている。このロイシンは動脈のプラーク形成を加速させる働きがあり、特に動物性たんぱく質から多く摂取されることが問題視されている。ラザニ教授は「植物性たんぱく質にはロイシンが少なく、動脈硬化リスクも低い」と述べ、「植物性のたんぱく質にシフトすることで心臓の健康リスクを減らせるかもしれない」と指摘している。

健康なたんぱく質摂取のために植物性たんぱく質を上手に活用

ワシントンD.C.の栄養士キャロライン・トマソン氏は「1食あたり20~30gのたんぱく質で十分」と語る。「過剰なたんぱく質は筋肉合成には役立たず、余分なカロリーとなるだけでなく、他の栄養素が不足するリスクがある」とも指摘する。同様に、アリゾナ州の栄養士アン・ダナヒ氏も、「植物性たんぱく質には抗酸化物質や食物繊維が多く、心臓に優しいことが分かっている」と述べ、ナッツや豆類など植物性たんぱく質を意識して摂ることを推奨している。

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高たんぱく質ダイエットのメリットとリスクを知ることが重要!

確かに、プロテインを多めに摂取すれば、体重を一時的に減らしたり、筋肉量を増やしたりすることは可能だ。しかし、その裏にある健康リスクも理解しておくことが大切である。今回の研究を受けて、健康維持には動物性と植物性たんぱく質のバランスを意識し、過剰摂取を避ける食生活が推奨されている。心臓病の予防を考えるなら、動物性よりも植物性たんぱく質を意識的に取り入れることで、体に優しい健康管理を目指してみては?

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出典:
Eating More Than 22% of Daily Calories from Protein May Raise Heart Disease Risk, Says New Research

Eating this much protein can be bad for your heart health

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山口華恵

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翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。



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