股関節が硬い人はお尻も硬い?気になる2カ所の硬さをまとめてほぐす【寝たままストレッチ】
股関節のつまり感や硬さが気になっている人、お尻も硬くなっていませんか?この2カ所は互いに影響しているので、両方の硬さを解消することが大切です。寝たままできるストレッチでまとめてケアしていきましょう!
股関節とお尻の硬さはセット?
股関節は、長時間の座り仕事や運動不足が原因で硬くなりやすい部位です。硬くなった股関節は動きが制限され、その周囲の筋肉、特にお尻の筋肉の動きも少なくなります。これにより、お尻の筋肉が硬くなったり、冷えを感じやすくなります。同様に、お尻の筋肉が硬くなると、その硬さが股関節の動きを制限し、股関節の硬さやつまり感につながります。このように、股関節とお尻の筋肉は互いに影響し合っているため、どちらか一方が硬くなると、もう一方も硬くなる傾向があります。
股関節の硬さやつまり感で起こる不調
股関節は上半身と下半身をつなぎ、お尻の筋肉は全身の中でも大きな面積を占めています。そのため、これらが硬くなると、次のような不調が生じることがあります。
姿勢の悪化
股関節やお尻の筋肉は、骨盤を安定させる役割を果たしています。これらが硬くなると、骨盤を正しい位置に保つことが難しくなり、前傾や後傾が起こりやすくなります。その結果、猫背や反り腰といった姿勢の崩れが生じます。
肩こり・腰痛
姿勢が崩れると、頭の重さを背骨でうまく支えられなくなり、肩や腰に過剰な負担がかかります。これが、肩こりや腰痛の原因になります。
運動パフォーマンスへの影響
股関節の柔軟性が低下すると、立つ・歩く・座るといった基本的な動作が制限され、日常生活や運動に支障が出ることがあります。
血行不良
筋肉が硬くなると血流が悪くなり、老廃物の排出が滞ることで、冷えやむくみの原因になります。
これらの不調を防ぎ、緩和するためには、股関節とお尻の筋肉を意識したストレッチが重要です。今回は、この2カ所の硬さをまとめてやわらげるストレッチをご紹介します。
寝たままで硬さが気になる部分をまとめてストレッチ
<やり方>
① 脚をのばして仰向けになり、右膝を抱えて右の脇の下の方へ引き寄せる。右股関節を少し開いた状態で5呼吸前後キープする。終わったら右脚をのばし、今度は左膝を左の脇の下の方へ引き寄せて左の股関節の開きを意識する。左右何度かくり返す。
② 今度は両脚を一緒に行う。両膝をそれぞれの脇の下の方へ引き寄せ、足首のあたりをつかむ。腕を膝の内側に入れ、股関節が開いた状態をキープして呼吸を続ける。
③ もう少しできそうなら、足の外側をつかみ、足の裏を上に向ける。お尻が床から浮きすぎないように気をつけて、股関節の開きとお尻の伸びを感じる。
④ 手足を下ろし、両足を腰幅よりも少し広く開き、膝を中央で合わせて休む。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く