開封したそうめん、どこに保存する?カビない?管理栄養士が教える、開封後のそうめんの正しい保存法

 開封したそうめん、どこに保存する?カビない?管理栄養士が教える、開封後のそうめんの正しい保存法
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冷たくて喉越しのよいそうめんは、夏にぴったりな食べ物のひとつです。お中元でたくさん頂く方も多いでしょう。開封したそうめんは、どのように保存するのが正解か知っていますか?この記事では、開封したそうめんの正しい保存方法を管理栄養士が紹介します。ゆでたそうめんの保存についてもお伝えするので、そうめんをゆで過ぎたときの参考にしてください。

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開封したそうめんは密閉して冷蔵保存が◎

開封したそうめん、正しい保存方法は?管理栄養士が解説
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開封後のそうめんは密閉できる容器に移して、冷蔵庫で保存しましょう。

そうめんは乾麺の場合、長期保存が可能です。多くのメーカーでは、賞味期限を2〜3年に設定しています。開封前であれば、直射日光の当たらない風通しのよい冷暗所に置いておくと、長く保存できます。

ただし、床下収納や押入れなどの湿気がこもりやすい場所、室温が高くなりやすい場所に保存するのは避けましょう。賞味期限内でもカビが生えたり、虫が発生したりするおそれがあります。また、そうめんはにおいを吸着しやすい食品なので、香りの強いもの(石鹸、化粧品、洗剤など)の近くで保存しないようにしましょう。

開封後のそうめんは、冷蔵庫での保存をおすすめします。その際は、湿気やにおいが入り込まないようにタッパーやチャック付き保存袋に移し替えて、しっかり密閉してください。

半生、生タイプは開封後2〜3日以内に食べ切って

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そうめんには、乾麺以外にも半生や生タイプのものがあります。

半生そうめんは調理前の状態で乾麺よりもやわらかく、ゆでるとできたてのそうめんのような風味や、もっちりとした食感を楽しめることが特徴です。乾麺に比べて水分量が多いため、賞味期限は2ヶ月程度と短く設定されています。未開封でも冷蔵庫で保存して、開封後は2〜3日以内に食べ切りましょう

生そうめんは乾燥されていない、生麺タイプのそうめんです。ゆで時間が短く、小麦のフレッシュな風味を楽しめることが特徴です。生そうめんの賞味期限は1ヶ月程度と半生そうめんよりもさらに短く、未開封でも冷蔵庫で保存する必要があります。開封後の保存期間は2〜3日が目安です。

ゆでたそうめんは冷凍しておいしく保存

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ゆでたあとのそうめんは、基本的に冷蔵庫で保存しましょう。水気を切って密閉容器に入れ、においの強い食品を避けて保存します。麺が固まってしまっても、食べる前に水でほぐせば問題ありません。ゆでて冷蔵保存したそうめんは、2〜3日で食べ切りましょう。

実は、ゆでたそうめんは冷凍保存も可能です。しっかり水気をきったそうめんをチャック付き保存袋に平らに入れて、密閉保存してください。

そうめんを冷凍保存するときのポイントは、袋の中の空気を抜かないことです。はじめは袋の中の空気を抜かずに冷凍庫へ入れます。ある程度そうめんが凍ったら一度取り出して、袋の空気を抜いてから冷凍庫へ戻しましょう。

はじめから袋の空気を抜いて冷凍すると、解凍したそうめんがほぐれにくくなったり、つぶれたりするおそれがあります。そうめんをおいしく食べるためのひと手間ですね。

冷凍したそうめんは、凍ったままお湯でゆでて食べましょう。食感が変わる可能性があるので、自然解凍や電子レンジでの解凍は避けてください。冷凍した場合の保存期間の目安は、2〜3週間です

そうめんは、食欲が落ちやすい夏の食事にぴったりの食べ物です。正しく保存して、おいしく食べてくださいね。

【参考文献】
小野製麺「長持ち食材『そうめん』!美味しく食べるためのそうめん保存術」
半田そうめんの森脇製麺「そうめんの正しい保存方法」

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AUTHOR

いしもとめぐみ 管理栄養士

いしもとめぐみ

管理栄養士。国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。食が楽しくなるレシピを発信するほか、栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。



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