日持ちしない〈もやし〉冷凍保存できる?もやしを冷凍するときの注意点とは|管理栄養士が解説
もやしは一年を通して安価で手に入り、料理のボリュームも簡単に出すことができるので、節約したいときに強い味方の食材ですよね。ただ、日持ちがあまりせず、すぐに傷んでしまうのが難点・・・。しかし、もやしも冷凍できることをご存じでしたか?今回はもやしを冷凍するときの注意点について紹介します。
もやしを冷凍すると日持ちや食感はどうなる?
もやしは冷蔵保存だと日持ちが2~3日と短く、傷みやすいのが難点ですよね。しかし、冷凍することで2~3週間ほど保存することができます!安いから買ったはいいけれど、すぐに使うか分からない…という場合は、傷んでしまう前に冷凍するのがおすすめです。
また、もやしの特徴といえばシャキシャキ食感。冷凍したもやしは生のものに比べると、しんなりとした食感になるので、シャキシャキ食感を楽しみたいときの炒めものには不向きになってしまいます。冷凍もやしを使うときは、スープやナムルなど食感をあまり気にしないメニューのときに使うようにしましょう。
もやしの冷凍保存3選
もやしを冷凍するときの方法は「袋のまま冷凍」や「生の状態で冷凍」、「茹でてから冷凍」の3種類に分けることができます。ここでは、それぞれの方法や注意点について詳しく紹介します。
袋のまま冷凍する
もやしの袋が未開封の場合は、袋のまま冷凍することができます。時間が経つと傷んでしまっている場合もあるので、袋のまま冷凍するときは買ってきたらすぐに冷凍するようにしましょう。
もやしは密閉状態で袋に入っているので、袋のまま冷凍する場合は爪楊枝や包丁で数か所穴を開けて、軽くほぐしてから冷凍してみてください。そうすることで冷凍しても、もやし同士がくっつきにくくなり、簡単に使うことができます。
生のまま冷凍する
一度開封したもやしや使い切らずの余ったときは、もやしをさっと洗ってから冷凍しましょう。もやしを一度洗うことで、もやし独特のにおいを軽減する効果もあります。
洗ったあとはしっかりと水気を切ってから、保存用の袋に入れて冷凍してください。水気が残っていると霜ができやすくなり、食感やおいしさが損なわれる原因となります。袋に少しだけ空気を入れて閉じると、もやし同士がくっつきにくくなり、調理のときに使いやすくなりますよ。
茹でてから冷凍する
生の状態だけでなく、茹でてから冷凍するのもおすすめです。一度加熱しているので、解凍後の調理時間を短縮することができます。また、加熱することで水分がほどよく抜けているので、食感も残すことができます。
茹でたもやしを冷凍するときは水気と粗熱をとってから、保存用袋に入れて冷凍しましょう。茹でたもやしに水気が残っていると、冷凍したときに塊になって固まってしまいます。しっかり水気を拭き取ったり、使う量ごとに小分けして冷凍するといった工夫をしてみてくださいね。
冷凍したもやしはどうやって使う?
冷凍したもやしは解凍する必要がなく、凍ったままフライパンや鍋に入れて調理をすることができます。ナムルやサラダに使いたい場合も、必ず火を通すようにしましょう。
冷凍もやしはしんなりとした食感になるので、味付けした際に味がなじみやすくなるメリットもあります。あんかけ料理やスープ、ナムルなどやわらかい食感が合う料理に活用してみてください。
もやしは日持ちが短く、傷みやすいのが欠点でしたが、冷凍することで保存期間を長くすることができます。買ったけどすぐには使わなそうなときや余ったときはぜひ冷凍してみてくださいね。
【参考文献】
・書籍「食材の選び方と保存法」 編著:株式会社造事務所
AUTHOR
山口ミホ
管理栄養士、腸活アドバイザー。病院の栄養士を経験後、安心しながら美味しく食べられるものを作りたいという思いから、食材の味や旬、無添加を大切にするジャム専門店にて店長として従事。レシピ開発や製造・加工、店舗運営を経験。現在は腸活アドバイザーを取得し、食で体もココロも美しくをテーマに、フリーランス管理栄養士として活動。
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