【疲労研究の第一人者が明言!レモンを継続的に摂ると疲労が軽減】風邪予防にも◎「もやしレモン肉鍋」
一年を通してスーパーで手に入るレモンですが、実は国産レモンの旬は冬。11月から収穫が始まります。管理栄養士の柴田真希さんが、この冬おすすめするレモンを丸ごと使った“簡単・おいしい・健康”鍋レシピをご紹介します。
研究でわかった!レモンを継続的に摂ることで疲労感が軽減
疲労研究の第一人者である梶本修身氏(大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座特任教授および東京疲労・睡眠クリニック院長)は、レモンクエン酸の疲労回復効果の研究を行っています。疲労を自覚している放験者24名を対象にレモンクエン酸2700mgを含むレモン果汁飲料を8日間続源取してもらった結果、主観的評価により疲労感の軽減傾向がみられ、疫労を改値化するATMT法を用いたパフォーマンス評価により、作業効率が回復する効果が認められました。また、疲労を自覚している被験者625名を対象にレモンクエン酸2700mgを含むレモン果汁飲料を28日間継続摂取してもらった結果、主観的評価により疲労感の軽減作用、緊張度、退屈度の緩和作用がみられ、摂取を継続することによりその作用は顕著になることがわかりました。これらの結果から梶本先生は、「レモンクエン酸配合飲料が疲労を感じやすい方に適した食品であることが明らかになった」と述べています。
とはいっても、毎日食べるのはなかなかハードルが高いレモン。今回は、優しい酸味でレモンを食べられる、寒い季節にぴったりの鍋レシピを紹介します。
※「レモンクエン酸配合飲料」の疲労を感じやすい健常者における抗疲労作用(薬理と治療、2007,35-7・809-819)
※レモンクエン酸の疲労感軽減効果一疲労感を自覚する625 名を解析対象としたプラセボ対照WEB調査(薬理と治策、2007,35・7-821-828)
「もやしレモン肉タワー鍋」レシピ
材料/2人分
〈スープ〉
味噌:大さじ2
豆板醤:小さじ1
砂糖:小さじ1
にんにく(すりおろし):小さじ½
鶏ガラスープ:800cc
〈レモンごまだれ(作りやすい分量)〉
白ねりごま:大さじ1
白すりごま:大さじ1
砂糖:大さじ1
醤油:大さじ1
レモン果汁:大さじ1
〈具材〉
レモン:1個(レモン果汁:大さじ2)
豚ロース肉:200g
子大豆もやし:2袋
豆苗:1/2袋
にら:4本(30g)
しめじ:1/2袋(50g)
作り方
①〈レモンごまだれ〉を作る。〈レモンごまだれ〉の材料を上から順に混ぜ合わせる。
② 豆苗をざく切りにし、トッピング用に少量残しておき、残りは子大豆もやしと混ぜ合わせる。しめじは手でほぐす。にらをざく切りにレモンを2~3mm厚の輪切りにし、半分にする。
③ 鍋に〈スープ〉の材料を上から順に混ぜ合わせる。子大豆もやし、豆苗、にら、しめじを山盛りに鍋に盛り付け、まわりに豚ロース肉を巻きつける。輪切りのレモンを散らす(レモン果汁の場合は、スープの中に入れる)。
④ ③を中火にかけ野菜を崩しながら鍋の具材全体を温める。お好みで〈レモンごまだれ〉をかけていただく。
栄養point
このレシピは、インスタ映えだけでなく、この時期気になる免疫力アップに役立つレシピです!レモンに多く含まれるビタミンCはウイルスの侵入を防ぐなど風邪対策に欠かせず、疲労回復などの効果が期待できます。お肉に隠れている子大豆もやしは、アスパラギン酸という疲労回復成分を豊富に含んでいます。その量はにんにくの2倍もあります。また、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが緑豆もやしに比べ3~4倍多く含まれています。さらに、にらや豆苗には、免疫力を高めるβ-カロテンが豊富。きのこに含まれるβ-グルカンをはじめとした食物繊維は、味噌などの発酵食品と一緒に摂ることにより腸の働きを促し免疫力を高める効果が期待できます。レモンとごまを使用したたれは、レモンのビタミンCとごまのビタミンEのWの抗酸化作用があり、たれをかけることで疲労回復効果が期待できます。
美味しく食べるpoint
・レモンは、2~3mm程度に薄くスライスすることで、ほかの具材と一緒においしく頂けます。爽やかな酸味が広がり最後までさっぱりと楽しめます。
・レモン果汁を使う場合は、初めから入れておくと、レモンの風味を全体にいきわたらせることができます。
・子大豆もやしは、緑豆もやしとは違い、鍋で煮込んでもシャキシャキとした食感が残り、美味しく頂けます。
教えてくれたのは…柴田 真希(しばた まき)さん
管理栄養士・株式会社エミッシュ代表取締役。レモンは、クエン酸による消化促進、抗酸化効果、お肌の新陳代謝アップなど、健康や美容に役立つ効果がたくさんある食材です。食事での取り入れ方も、ドリンクからお料理まで、どんなものにも合い、主役から脇役まで万能に使用できます。もっと日常的に食事に取り入れ、健康や美容に役立ててもらいたいです。
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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