【恐ろしい事実】実は…塩10gを摂ったら1㎏太る?世界一ラクな減塩レモンダイエットを医師が解説

 【恐ろしい事実】実は…塩10gを摂ったら1㎏太る?世界一ラクな減塩レモンダイエットを医師が解説
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SNSでは花嫁が結婚式に直前に追い込み美容として数日間減塩する「塩抜きダイエット」が話題。今回は、レモンを使った、お手軽にできる減塩ダイエットについて、実際の効果とやり方のポイントを医師に聞いてみました。

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塩10gで1㎏以上の水が溜まる!?

・塩分を摂りすぎると血液中の塩分濃度が高まるため、水分量を増やしてバランスを整えようとして体の中にため込まれます。塩気の多いものを食べ過ぎるとのどが渇くのはこのため。
・塩分を摂りすぎると、血液の濃度を同じ割合に保とうとするため、塩10gを摂取すると1ℓ(=1㎏)以上の水が溜まると言われています。
・血液中の水分が増えると血管の壁に圧がかかって水分が細胞間に漏れ出してむくみとなり、結果として体重増加につながります。

血液の塩分濃度は約1%。塩分を摂りすぎた場合、血液濃度がそれ以上あがらないように体内で水分調整されます。厚生労働省で推奨されている、一日の塩分摂取量「男性 7.5g/日未満、女性 6.5g/日未満」の範囲内であれば、基本的にむくみや体重増加の心配はありません(個人差による)。女性の場合 6.5g が推奨されているため、それより10g 多く(16.5g)摂ると約1ℓ(1kg)増える可能性があります。

むくみ太りにつながる

塩をたくさん取る人は肥満度も高い!?

コロラド大学医学部のリチャード・ジョンソン教授の研究によると、塩分を過剰摂取すると、食事でとった糖質が「フルクトース」という脂肪を蓄えやすい性質の糖に変換される「サバイバル・スイッチ」がオンになると言います。「サバイバル・スイッチ」とは、人間の進化の過程で、気候変動による飢餓や干ばつで水不足が生じることで体内の塩分濃度が上昇し、これをきっかけに生き残るための脂肪を蓄えやすくするスイッチのこと。塩分を過剰に摂取し「サバイバル・スイッチ」が入った状態で体内の塩分濃度が高くなると、食事から摂取した糖質が「フルクトース」に変換され、それが脂肪として体内に蓄積し太る原因になります。

※NHK「トリセツショー」【トリセツ01 科学論文データベースから発見!「超意外な太る原因」は塩】より

塩分過多は太る以外にこんなトラブルにも…

むくみ

・顔のむくみは顎に溜まって二十顎に。
・上半身のむくみは下っ腹。
・足のむくみは足首に溜る。

肌の老化

・塩分の過剰摂取は体全体の水分を血液に回そうとするので、肌の水分まで奪ってしまう。
・肌の水分量が減ると肌の水分と油分のバランスが崩れ、ニキビやしわなどができ、肌の老化につながる。

他にも…

漢方ではむくみの状態を「水毒」と言い、耳の中で水が多くなるとめまいや耳鳴り、目の中で多くなると眼圧があがって目のトラブル、副鼻腔で多くなると慢性鼻炎になるなど、様々な不調を引き起こします。

医者に聞いた!今すぐ始められる!減塩レモンダイエット法

塩分過多になりやすい食べ物は、ファーストフードやコンビニの総菜・お弁当、スナック菓子、ラーメンなどが多く含まれている。回数を減らすだけでもかなりすっきりします!

減塩レモンダイエットのポイント

・普段使っているドレッシングや醤油などにレモンや酢などの酸味を加える。酸味を加えることで、塩味などの旨味を感じやすくなるため手軽に減塩することができます。
・ただし塩分は体にとって大切な成分なので、極端に減らさないよう注意が必要です。

レモン
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減塩しても旨味が落ちない!アレンジ調味料

・普段のドレッシングにレモン果汁をプラス!(ドレッシング:レモン果汁=1:1)
・お刺身にはレモン醤油!(醤油:レモン果汁=1:1)
・餃子にはレモン胡椒がオススメ!(レモン果汁+胡椒をお好みで)

レモン果汁
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カリウムを多く含む食材を食べる

・カリウムは体内の塩分・水分を排出してくれます。
・お茶を飲むならカリウムが多く含まれているあずき茶がおすすめ。あずきを香ばしく炒ってから、水と一緒に鍋に入れて 20~30分に出すだけです。

<カリウムが豊富な食材> 
・アボカド
・ピスタチオ
・バナナ
・メロン
・キウイフルーツ

食事以外の減塩ダイエット法

入浴、運動で余分な塩分、水分を排出!

・できれば毎日 40度位の湯船に無理のない範囲でゆっくり浸かりましょう。じんわり汗をかき、また水圧が体にかかるので細胞間に染み出てた水が毛細血管に戻ってきます。
・普段の生活の中で階段を使う、歩くなど共に、ウォーキングやスクワットなど、筋肉が多い下半身を動かして滞っている血液の循環を促すよう心がけましょう。筋肉は血液を巡らせるポンプの役割を担っているため、運動不足で筋力が低下すると体のめぐりが悪くなり、むくみから体重増加につながります。

ウォーキング
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教えてくれたのは…石原新菜(いしはら にいな))先生

医師・イシハラクリニック副院長。ヒポクラティック・サナトリウム副施設長。健康ソムリエ理事、ロングライフラボ理事。2006 年帝京大学医学部卒業。現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察のほか、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。

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text by Chiaki Okochi

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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