実はダイエットに逆効果?意外と知らない【カロリーが高い野菜TOP3】とは?含まれる栄養素も紹介
野菜は低カロリーの食品であることから、ダイエットに活用する方が多いでしょう。しかしなかには意外とカロリーが高い野菜もあり、これらを摂り過ぎると逆効果となる可能性があります。そこで今回の記事では意外とカロリーが高い野菜TOP3を野菜の種類ごとにご紹介します。
カロリーが高い野菜の特徴とは?
そもそもカロリー(エネルギー)が多い野菜にはどんな特徴があるのでしょうか。
カロリーが高い野菜は炭水化物(糖質)・たんぱく質・脂質のうちどれかが他の野菜よりも多く含まれています。
炭水化物・たんぱく質・脂質は「エネルギー産生栄養素」とも呼ばれており、エネルギー源となる栄養素です。
つまりこれらの栄養素の含有量が多いとその分カロリーが高くなるといえます。
野菜にはさまざまな種類がありますが、今回の記事では根菜類・葉茎菜類・果菜類ごとのカロリーが高い野菜TOT3をご紹介しましょう。
なお、ここでご紹介する野菜は一般的によく食べられる野菜のうち、生の状態でカロリーが高いものです。
カロリーが高い根菜類TOP3
根菜類は土の中で成長する根や茎が食用となる野菜です。大根やにんじん、ごぼうなどが該当します。
3位 じゃがいも(皮なし)
じゃがいものカロリーは100g当たり約59kcalです。
じゃがいもはさつまいもやながいもよりは少ないですが、糖質を豊富に含んでいます。
またじゃがいもには食物繊維も豊富に含まれています。その他に含まれる栄養素としてはカリウム、ビタミンCなどです。
2位 ながいも
ながいものカロリーは100g当たり約119kalです。
ながいもも糖質を多く含んでいます。また、ながいもには食物繊維、カリウムなどが含まれています。
1位 さつまいも(皮なし)
さつまいものカロリーは100g当たり約126kcalです。
さつまいもは糖質を豊富に含んでいます。その他には食物繊維、カリウム、ビタミンC、葉酸などが含まれています。
カロリーが高い葉茎菜類TOP3
葉茎菜類は地上に出ている葉や茎を食用とする野菜です。
葉の部分を食用にしているのは白菜、キャベツ、ほうれん草、小松菜、レタスなどが挙げられます。
葉と茎を食用にしているのは、水菜やセロリなど、茎を食用としているのはアスパラガスたたけのこなどです。
なお、葉茎菜類のうちカリフラワーやブロッコリーは花蕾と茎を食用とする野菜です。
3位 ねぎ(根深ねぎ)
ねぎのカロリーは100g当たり約35kcalです。
同じネギ属に属する「玉ねぎ」のカロリーは100g当たり約33kcalとねぎとほぼ同じくらいとされます。
ねぎには食物繊維、ビタミンC、葉酸などが含まれています。
2位 ブロッコリー(花蕾)
ブロッコリーのカロリーは100g当たり約37kcalです。
ブロッコリーは葉酸、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンEを豊富に含んでいます。
その他には食物繊維、カリウム、ビタミンAなども含まれています。
1位 にんにく
にんにくのカロリーは100g当たり約129kcalです。
葉茎菜類ではにんにくが最もカロリーが高いとされます。
にんにくにはたんぱく質、食物繊維、カリウム、葉酸などが含まれています。
カロリーが高い果菜類TOP3
果菜類は果実または種を食用とする野菜です。
果菜類のなかで果実を食用としている野菜はナス、ピーマン、トマト、きゅうり、ズッキーニ、かぼちゃなどです。
また種を食用としている野菜には、枝豆、グリーンピース、スイートコーンなどがあります。
3位 かぼちゃ(西洋かぼちゃ)
かぼちゃのカロリーは100g当たり約78kcalです。
かぼちゃも糖質を豊富に含んでおり、その含有量はスイートコーンよりも多いです。
またビタミンEもかぼちゃに豊富に含まれる栄養素です。
その他には食物繊維、カリウム、葉酸なども含まれています。
2位 スイートコーン
スイートコーンのカロリーは100g当たり約89kcalです。
スイートコーンには糖質を多く含んでいます。
その他にはカリウム、葉酸なども含まれています。
1位 えだまめ
えだまめのカロリーは100g当たり約125kcalです。
えだまめには100g当たり脂質が約6.2gと、野菜のなかでは比較的多く含まれている特徴があります。
また、えだまめには食物繊維、葉酸が豊富に含まれています。
その他にはカリウム、ビタミンK、ビタミンCなども含まれます。
このように野菜には種類によって意外とカロリーを含む食品もあります。
しかしこれらの野菜は単にカロリーが高いだけではなく、体に必要なミネラルやビタミンを含んでいます。
ダイエットでは摂取カロリーを減らすことは必要ですが、栄養バランスが偏ってしまうと健康を損なう場合もあります。
野菜を摂取する際は、カロリーの摂り過ぎに注意しつつさまざまな種類をバランス良く取り入れてくださいね。
【参考文献】(2023年10月23日閲覧)
・厚生労働省,e-ヘルスネット「エネルギー産生栄養素」
・農林水産省「野菜類の区分はどのようになっているのか教えてください。」
・文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
AUTHOR
一ノ木菜摘
管理栄養士/ライター。短大卒業後、病院で栄養士として働きながら管理栄養士免許を取得。その後は病院の管理栄養士やコールセンターなどの経験を経てライターとして活動を始める。ダイエットや食品、メンタルなどのヘルスケアについて論文などの科学的根拠をもとにコラムを執筆している。
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