「もやしを生のまま食べる」はNG!食べるとどうなる?「避けるべき理由」を管理栄養士が解説
もやしは加熱して食べるのが一般的。しかし「生のまま食べられるのか?」と、ふと疑問に思ったことはありませんか?もやしは生で食べてもよいのかどうかや、その理由について、管理栄養士が解説します。またほかにも、食べないほうがよい場合についても紹介します。
もやしを生で食べるのはNG!その理由とは
もやしは生で食べるのはNGです。理由が2つあるため、詳しく見てみましょう。
1.食中毒のリスクがある
もやしを生のまま食べてはいけないのは、食中毒のリスクがあるためです。
もやしの種子を発芽させる際は30~40度のぬるま湯につけられ、湿度が高い状態で栽培されます。この「温かく湿った場所」というのは、食中毒菌などの微生物が増えるのに最適な条件なのです。
万が一、食中毒菌が付着してしまうと、あっという間に増えてしまうことが考えられます。食中毒菌は増殖しても見た目に変化が起きないことがほとんどであるため、もやしに問題がないように見えても、注意が必要なのです。
衛生管理のもと栽培されてはいるものの、海外ではもやしが原因となる集団食中毒も発生しているため、やはり生で食べるのは勧められないといえます。
2.青臭さが気になる場合がある
もやしを生のまま食べると、青臭さが気になる場合があります。もやしには独特の青臭さがあり、加熱することで気になりにくくなります。
以上から、もやしは加熱して食べるようにしましょう。十分に加熱できるように、しっかりと茹でたり炒めたりするようにしてください。
こんな「もやし」も食べるのは控えて
もやしは生のまま以外にも、食べるのを控えたほうがよい場合もあります。下記の2つの場合を知っておきましょう。
消費期限が過ぎている
もやしに記載されているのは期限の長い賞味期限ではなく「消費期限」です。消費期限は期限が短く「過ぎたら食べないほうがよい」とされています。
消費期限を過ぎてしまうと、食中毒菌などの微生物が増殖したり、傷んだりする可能性が高まります。消費期限を過ぎてしまったら、残念ですが廃棄するようにしましょう。
汁が出たり異臭がしたりしている
もやしから汁が出たり異臭がしたりしている場合は、もやしが傷んでいるサインです。この場合も、食べるのを控えましょう。もやしは水分が多いため、傷みやすい野菜です。消費期限に関わらず傷んでしまうことがあるため、調理する前は必ず確認するようにしましょう。
もやしはさまざまな料理に活用しやすく、安価なのが魅力の野菜です。ぜひ安全に調理して、もやしを楽しみましょう。
【参考文献】
・農林水産省,もやし生産における衛生管理指針
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