【女性ホルモンと上手に付き合う】アーユルヴェーダが教える一ヶ月の過ごし方

 【女性ホルモンと上手に付き合う】アーユルヴェーダが教える一ヶ月の過ごし方
Mami Nagata
永田舞美
永田舞美
2024-08-14

女性の健康を左右する月経。一ヶ月の中で、PMSや生理痛など様々な症状に悩まされる人もいるかもしれません。 今回は、一ヶ月の女性ホルモンの揺れ動きと上手に付き合う方法を、アーユルヴェーダの観点からお話ししていきます。

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月経周期や年齢によって変化していく女性ホルモンのバランスと、上手に付き合っていくためには、それぞれの特徴を知り、それに合わせた生活習慣や食事を取り入れることで、女性ホルモンのバランスを整えることができます。アーユルヴェーダでは、「ドーシャ」という私たちの身体や心を構成する生命エネルギーのバランスが、影響を与えていると考えられています。一ヶ月の中でのドーシャの動きを知って、心身のゆらぎのバランスを整えていきましょう。

生理中の過ごし方

この期間は、ヴァータ(風と空間の要素)が優勢になります。月経痛やガス腹、冷え、乾燥を感じやすく、不安や感情の起伏の激しさに、悩まされる人もいるかもしれません。ヴァータを整えるために、温かい食べ物や飲み物を摂り、体を冷やさないようにすることがポイントです。また、十分な睡眠時間を確保し、予定を入れすぎないこと。五感を癒すことを意識したリラックスする時間を作ることが、大切です。

生理後の過ごし方(卵胞期)

卵胞期はカファ(地と水の要素)が優勢です。この時期はエネルギーが安定し、体調がいい時期です。体内の水分や油分が整い、肌ツヤがよくなるとも言われています。この時期は、何かチャレンジをしたり、ダイエットをするにもおすすめな時期です。

一方で、生理後にいつまでもゆっくりしていると、カファが高まりすぎてしまうので、適度な運動や消化に軽い食事を心掛け、心身とも軽やかに過ごしていくことがポイントです。 

生理前の過ごし方

・排卵期
排卵期はピッタ(火と水の要素)が優勢になります。身体の火照りやニキビなどの肌アレを感じやすく、食欲が増してきます。イライラしやすくもなります。この期間は、過度に辛い味や酸っぱい味、塩っぱい味の食べ物を控え、熱を冷ます効果のあるハーブティーや食材を取り入れて、体内の熱を鎮めてあげることがポイントです。

・黄体期
黄体期はピッタが優勢ですが、ヴァータも乱れやすい期間です。月経前症候群(PMS)で悩む人がいるのも、このドーシャの乱れによるものと考えられています。この期間に、頑張りすぎたり、熱中しすぎたりすると、生理期間が辛くなってしまうことがあります。そのため、リラックスする時間を持ち、自分自身が心地よく過ごしていられることが大切です。食事は消化に良いものを選び、睡眠をしっかり取ることも重要と考えられています。

 

女性ホルモンは、自分の体質にあった食事、睡眠、ライフスタイルによって整えていくことができます。自分の個性を大切にしているアーユルヴェーダだからこそ、誰かや何かではないありのままの自分に合わせた過ごし方が、女性として心地よく過ごしていくことへ繋がります。

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永田舞美

永田舞美

ヨガ・アーユルヴェーダ講師 金融営業職に没頭する中で、ヨガとアーユルヴェーダに出会う。10代から悩みが絶えず、自律神経の不調だらけの自分が好きになれずにいた時期が長かった。自分の本質を知り、身体と心の心地よさに 意識を向けて日々生活するようになってから、本来の自分でイキイキと過ごせていることを実感。 この経験から、現代の生活に生きるヨガとアーユルヴェーダを伝え、「本来の自分を取り戻し、心地よく過ごす」ことをテーマに2021年10月に独立。1年間で約200名にアーユルヴェーダを指導。ヨガフェスタ2021への出演や、ヨガモデルとしての実績もある。 ヨガ&アーユルヴェーダ朝活コミュニティの運営、アーユルヴェーダ講座、ライフスタイルカウンセリングの他、全国各地でリトリートイベントを企画主催。



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