大根を切ったら穴が...!穴のあいた大根は食べられる?管理栄養士が回答
さっぱりとした味わいで、サラダや煮物などいろいろな料理に使うことができる大根ですが、切ってみると中に穴があいていたということはありませんか?この記事では、穴があいた大根は食べることができるのか、また穴があいていない大根の選び方や保存方法についてご紹介します。
穴のあいた大根は「食べられる」!
結論から言うと、大根は穴があいていても食べることができます。大根にあいた穴は「す」と呼ばれ、野菜の中に空洞ができることを指します。
そのままでも食べることはできますが、見た目が悪いのに加えて水分が飛んでいるので味や食感も落ちていることがほとんどです。気になる場合は、漬物やすりおろしてから食べるとよいでしょう。
大根に穴があく原因は?
大根に穴があく原因は「育つときに高温だった」ことや「収穫が遅く成長しすぎている」などが考えられます。
葉付きで1本丸ごと買う場合は外から見分けることは難しいですが、葉がカットされていたら茎の断面をよく見てみましょう。茎の断面が乾燥したり穴があいていないものは「す」が入っている可能性も低いので、参考にしてみてくださいね。
暑い時期の大根は「す」が入りやすいので、買う場合は断面を確認するためにカットされたものを選ぶと穴の有無が分かりやすいですよ。
大根の「す」を予防するための保存方法
大根の「す」は買った時からある場合と保存中にできてしまう場合があります。ここでは大根の「す」を予防するための保存方法をご紹介します。
冷蔵庫で保存する場合
スーパーで購入した大根は、基本的に冷蔵庫の野菜室で保存します。カットされた大根は、ラップで全体をぴっちりと包み乾燥を防ぎましょう。切った部分だけをラップで包んでも、他の部分から水分が飛んでしまうので注意が必要です。保存してから1週間から長くても10日以内には使い切ってくださいね。
冷凍庫で保存する場合
1週間以上もたせたい時は冷凍保存もおすすめです。輪切りや乱切りなどよく作る料理に合わせて切り、そのままジップ付きの保存袋に入れて冷凍します。料理にはそのまま鍋に入れるだけで使えるので便利ですよ。味噌汁や煮物などの加熱する料理におすすめですが、解凍すると食感が悪くなるので生で食べるサラダなどにはあまり向いていません。
冷凍すれば1か月ほどは保存できますが、保存期間が長くなるほど味は落ちてしまうので、なるべく早く食べきってくださいね。
まとめ
大根に穴があくのは育つ時に高温だったことや収穫が遅かったことなどが考えられます。穴があいていても食べることはできますが、味や食感が落ちていることがほとんどなので食感が気になりにくい漬物や大根おろしなどで食べきるのがおすすめです。
AUTHOR
野口久美子
管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。
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