【老化を防ぐ食べ方】老ける原因「酸化」「糖化」って何?老化を食い止める食事のポイントを解説

 【老化を防ぐ食べ方】老ける原因「酸化」「糖化」って何?老化を食い止める食事のポイントを解説
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和田 梓
和田 梓
2024-06-03

いつまでも若々しく元気でいたい...。誰しもがこのように思いますよね。健康で若々しい身体を作るためには、食事の面ではどのようなことに気をつければいいのでしょうか。今回は「酸化」「糖化」の観点から、食事のポイントを見ていきましょう。

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老化の要因となる「酸化」「糖化」とは?

加齢、ストレス、紫外線...老化の要因はさまざまありますが、近年注目されているのが「酸化」と「糖化」。詳しくみていきましょう。

酸化

身体の中に取り込まれた酸素の一部は活性酸素となり、脂質やたんぱく質、酵素、細胞のDNAを傷つけて、老化や様々な疾病を引き起こすと言われています。酸化=「身体のサビ」と例えられるように、鉄が錆びてボロボロになるのと同じような現象が身体に起こっているのです。

活性酸素が溜まりやすい原因としては、紫外線やタバコ、アルコール、ストレスなどが挙げられます。

糖化

食事から摂取した余分な糖質が身体のたんぱく質や脂質と結びつくことで身体の細胞などを老化させることを言います。糖質とたんぱく質が結びつくと、老化促進物質のAGEが生成され、老化だけでなく、様々な病気の原因になることも報告されています。糖質とたんぱく質でできたホットケーキがこんがり焼けて黒くなるのと同じで、糖化=「身体のコゲ」と例えられます。
糖化が進みやすいのは、食後の血糖値が上がった時。血中に余分な糖質があると、それが身体のたんぱく質や脂質と結びつきやすくなってしまうのです。

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アンチエイジングにはどのような食事がおすすめ?

では食事でどのようなことに気をつければいいのでしょうか?

①抗酸化作用のある栄養素を取り入れる

ビタミンACE(エース)やポリフェノール、カロテノイド、イオウ化合物など、抗酸化作用のある食材を取り入れるのが有効と言われています。抗酸化作用のある食材は、私たちの身体より酸化されやすいのが特徴。私たちの身体が活性酸素によって酸化されるより先に、抗酸化物質が酸化されることで、身体を酸化から守ってくれるのです。

ビタミンACE:パプリカ、トマト、ブロッコリーなどの緑黄色野菜

ポリフェノール:赤ワイン(アントシアン)、カレー粉(クルクミン)、烏龍茶(カテキン)など

カロテノイド:トマト(リコペン)、にんじん(カロテン)、鮭(アスタキサンチン)

イオン化合物:にんにく、キャベツ

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②血糖値の急上昇を防ぐ

食後に血糖値が急上昇するような糖質が多いものを食べると、どうしても余分な糖が血中に増えてしまい、身体のたんぱく質や脂質と結びついてしまいます。血糖値が急上昇しやすい甘いものを控えたり、炭水化物ではなく食物繊維やたんぱく質などを先に食べて、血糖値が急激に上がるのを防ぐように心がけましょう。

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<参考>

オムロン 老化の原因「糖化」を予防しよう 
栄養素図鑑と食べ方テク(朝日新聞出版)

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AUTHOR

和田 梓

和田 梓

管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。



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