カニカマの栄養|意外と豊富に含まれている栄養は?食べすぎるとどうなる?管理栄養士が解説

 カニカマの栄養|意外と豊富に含まれている栄養は?食べすぎるとどうなる?管理栄養士が解説
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スーパーやコンビニで手軽に手に入れることができるカニカマ。おつまみや料理にも大活躍の食材ですが、どんな栄養素が含まれているかご存じでしょうか?この記事では、カニカマに含まれる栄養素や食べすぎるとどうなるかについて解説します。

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カニカマは何から作られている?

スーパーなどで並んでいるカニカマはいったい何から作られているのでしょうか?

カニカマの原材料には、スケトウダラやイトヨリダイ、エソという淡白でクセがない白身魚が使われています。カニカマはこれらのすり身に卵白やでんぷん、カニエキスや着色料を入れて形成したもので、実際にはカニの身は使われていません。

カニカマは昭和47年ごろ日本で誕生したとされており、現在は日本だけでなく海外でも人気が出てきているそうです。最近では口の中でほぐれる食感が本物のカニのような本格的なカニカマも販売されています。

カニカマ
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カニカマに含まれる主な栄養素

カニカマ100gあたりに含まれる栄養素は以下の通りです。

  • エネルギー 89kcal 
  • たんぱく質 12.1g
  • 脂質 0.5g
  • 炭水化物 9.2g

そのほか、特に多く含まれる栄養素とそれぞれの働きをご紹介します。

  • カルシウム 120㎎
  • ビタミンD 1.0μg

カルシウムは人の体に最も多く含まれるミネラルで、骨や歯を形成しています。その中のごく一部は血液や筋肉神経内にも存在し、血液の凝固を促し出血を予防するといった働きがあります。

ビタミンD 1.0μg

ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を維持するために必要な栄養素で、そのほかにも神経伝達や免疫が正常に働くために不可欠です。人体では日光を浴びると合成されますが、紫外線ケアを行っている場合は十分な量が合成できていない可能性があるため、食べ物から摂ることが望ましいとされています。

ビタミンB12 0.7μg

ビタミンB12は、DNAの生成を助けたり貧血の一種である巨赤芽球性貧血の予防にも役立つ栄養素です。野菜や豆にはあまり含まれていない栄養素で、貝類やレバー、卵などにも含まれています。

魚のすり身が原料なので、たんぱく質やカルシウムが多く含まれ脂質が少なめであることが分かります。普段の食生活で不足しがちなビタミンDやビタミンB12などが含まれているのは驚きですね。

カニカマの食べすぎが引き起こすリスク

カニカマはたんぱく質やカルシウムが多く含まれ脂質が少ない食材です。含まれる栄養素を考えるとダイエット中の食材としても利用できますが、食べすぎには少し注意が必要な食材でもあります。

カニカマの中には100gあたり2.2gの塩分が含まれているため、普段の食事にカニカマをプラスし続けていると塩分の摂りすぎによるむくみや高血圧につながる可能性があります。1日あたりの食塩摂取量の目標は、男性が7.5g未満、女性が6.5g未満なので、1日の食事で何本も食べることは避けた方がよいでしょう。

まとめ

カニカマの栄養や食べすぎることによるリスクについてご紹介しました。カニカマは高たんぱく低脂質の食材で、調理することなくそのまま食べられる手軽さが魅力です。ただし、便利だからといって食べすぎてしまうと塩分の摂りすぎにつながるので1日の摂取量を考えて取り入れましょう。

 

参考サイト:

食品成分データベース 魚介類/<水産練り製品>/かに風味かまぼこ

マルハニチロ 世界中で食べられているカニカマとは?

e‐ヘルスネット カルシウム

厚生労働省eJIM ビタミンD

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AUTHOR

管理栄養士 野口久美子

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。



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