玉ねぎを切ると目にしみる…を防ぐ裏ワザは?管理栄養士が教える、たまねぎの切り方・扱い方の基本
たまねぎは長期の保存が可能で料理の幅も広いため、家庭には欠かせない野菜です。今回は、たまねぎの簡単な下処理の仕方をご紹介いたします。
たまねぎの皮のむき方
たまねぎの両端を切り落とし、包丁と親指で皮を挟んで引くようにしてむいていきます。皮がむきにくい場合は、半分に切るとむきやすくなります。
外皮に近い部分には、ポリフェノールの一種で抗酸化作用がある「ケルセチン」という成分が含まれています。動脈硬化の予防など健康に嬉しい働きがあるため、調理の時はあまり皮をむきすぎない方がよいでしょう。
たまねぎの切り方
たまねぎは調理方法によって切り方も異なります。いろいろな切り方を知っていると料理のレパートリーも広がりますよね。ここではたまねぎの切り方をご紹介していきます。
たまねぎの切り方1:くし切り
カレーやシチュー、肉じゃが、ポトフなど煮込み料理にはくし切りがおすすめです。
たまねぎを半分に切り、切り口を下にして中心に向かうように同じ等分で切っていきます。
煮崩れしにくく、たまねぎのおいしさを味わうことができます。
たまねぎの切り方2:輪切り
バーベキューやオニオンリングなどには輪切りがおすすめです。
たまねぎはまな板に対して横に置き、端から一定の幅で切ります。この時、グラグラしないようにたまねぎをしっかりと押さえて切りましょう。
たまねぎの切り方3:薄切り
サラダやスープ、炒め物などによく使用される切り方です。半分に切ったたまねぎの切り口を下にして置き、端から薄く切っていきます。
縦半分に切り繊維に沿って薄切りすると形が崩れにくくシャキシャキとした歯ごたえを味わうことができます。炒め物やスープなどで使用する場合におすすめの切り方です。
たまねぎを横半分に切り、たまねぎの繊維を裁つように薄切りにすると柔らかい食感となります。マリネやハヤシライスなどにおすすめの切り方です。また、サラダなど生で食べる場合もドレッシングがからみやすくなります。
たまねぎの切り方4:みじん切り
肉団子やハンバーグ、コロッケなどに使用する際はみじん切りにしましょう。皮をむいて縦半分に切ったたまねぎの切り口を下にし、根元を少し残して縦と横に細い切り込みを入れて端から刻んでいきます。
たまねぎの下処理で目が痛くならない方法
たまねぎを切ると、細胞が壊れて空気中に「硫化アリル」という物質が広がり粘膜を刺激します。これによって涙がでたり目がしみてしまったりするのです。
対策として、冷蔵庫でよく冷やしてから切ると「硫化アリル」が広がりにくくなります。また、熱に弱い特徴があるため、レンジで加熱してから切ることでも目にしみにくくなります。
まとめ
たまねぎの簡単な下処理方法についてご紹介いたしました。たまねぎの切り方によって食感も変わってきます。たまねぎを調理する際は切り方などを意識し、日々の料理に取り入れていただければと思います。
【参考資料】
AUTHOR
津端奈緒美
管理栄養士/ライター。大学卒業後、病院の管理栄養士として栄養指導などに従事しながら社会人学生として修士課程を修了し、現在は博士課程を履修中。ライターとして栄養や健康に関する分野で科学的根拠に基づいた記事やコラムを執筆している。
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