「気分が重たい時に試してみて」ツボを刺激して気分すっきり!自律神経を整える「うさぎのポーズ」
自分でできるセルフケア方法のひとつとして「ツボ」を刺激することもおすすめです。ツボを刺激するといってもお灸や鍼をしなくても、ただ押すだけでもOK!今回は自分の重みでツボを刺激する「うさぎのポーズ」をご紹介します。
さまざまな不調に効果あり!万能すぎる「百会のツボ」
東洋医学では身体を造る基本が「気」と「血」のバランスであると考えられています。気血は「エネルギー」のようなもので、この気血は全身に張り巡らされている「経絡(けいらく)」を通って流れています。
経絡上の要所に「気の入り口」としてあるのが「経穴(けいけつ)」で、この経穴のことが『ツボ』と呼ばれています。気の入り口であるツボ(経穴)を刺激することで、経路を流れる気血の流れが良くなり、さまざまな不調の改善に効果的だと考えられています。
頭のてっぺんにある万能なツボ
今回は「百(多種・多様な)のツボの道が会う(交わる)」という意味を持つ、百会(ひゃくえ)のツボをご紹介します。
百会は、両耳を結んだ線とみけんを通る体の中心線が交わる場所、頭のてっぺんによりもやや前にあるツボです。頭頂部のほぼ真ん中ですが、押してみるとやわらかく感じるような少し凹んだような部分です。
主な効果として以下のようなものがあります。
・頭痛や肩こりの解消
・目の疲れの緩和
・ストレスやイライラの防止
・不眠症の解消
・自律神経を整えリラックスを高める
上記以外にも、鼻づまり・高血圧・低血圧・更年期障害・痔などにも効果的という、まさに「万能のツボ」とされています。
頭頂を刺激する「うさぎのポーズ」
三転倒立(シルシャーサナ)などヨガのポーズには、頭を下にした逆転のポーズがありますが、挑戦するにはハードルが高く感じますよね。今回ご紹介するうさぎのポーズは逆転のポーズの中でも、初心者の方にもチャレンジしていただきやすいポーズです。
注意点として、首周りに負担がかかりやすいため、ポーズに入った際には首を左右に動かさないようにしましょう。
1.おでこを床につけたチャイルドポーズからはじめる
踵の上にお尻を乗せて、おでこを床につけたチャイルドポーズの姿勢から始めます。両手は顔の横に置きましょう。
2.お尻を持ち上げ頭頂を床につける
両手で身体を支えながらゆっくりお尻を踵から浮かせましょう。おでこから頭を転がすようにして、頭のてっぺんを床につけます。
3.両手を身体の横に伸ばす
姿勢が安定したら両手を身体の隣に伸ばしましょう。手のひらを天井方向に向け、肩回りの力を緩めます。自分の重みでじわ~っと、頭頂にある百会のツボを刺激するようなイメージで5呼吸ほどキープします。
(※刺激が強すぎる場合は2の姿勢でキープしましょう。)
ポーズを解放するときは、両手を顔の横についてから頭~おでこを転がすようにゆっくりお尻を踵の上に戻します。頭に上った血液をやさしく心臓へ戻すように、しばらくチャイルドポーズで休んでから起き上がりましょう。
バリエーション.両手を組んで腕を上げる
背中側で両手を組んで天井方向に腕を持ち上げると、胸が広がり肩や背中の緊張を和らげる効果が期待できます。バランスが安定しない方や首や頭部に痛みを感じる場合は無理をせず、腕を上げないポーズでキープしましょう。
呼吸を意識しながらじっくりと行うことで、気持ちも落ち着きリラックス効果が高まります。一日の終わり、寝る前のセルフケアの一環としてツボを刺激するヨガを取り入れてみてはいかがでしょうか?
AUTHOR
早田凪沙
神奈川・都内ヨガインストラクターとして活動。女性の健康に寄り添うことをテーマに、婦人科系のお悩みや冷えの改善を目的とした『温活ヨガ』をベースにレッスンをお伝えしている。自身が発症した子宮内膜症について、より多くの人に知ってほしいと思い、ウィメンズヘルスライターとしての活動も始めた。
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