だるい、眠い、気持ちが晴れない…胸を開いて体も心も上向きに!【春先の倦怠感に効くポーズ】

 だるい、眠い、気持ちが晴れない…胸を開いて体も心も上向きに!【春先の倦怠感に効くポーズ】
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そろそろ春がやってきます。ウキウキする反面、季節の変わり目になるといつも「何となく不調」が出てくる、という人もいるのではないでしょうか。そんな季節にぴったりの、体と心を上向きにさせるヨガのポーズをお伝えします。

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春先の「何となく不調」の原因は?

季節の変わり目は体調を崩しやすい、と言われています。風邪をひいているわけでも、季節性のアレルギー症状が出ているわけでもないのに倦怠感があったり、やらなくてはいけないことがたくさんあるのになかなかモチベーションが上がらない、という人もいるのではないでしょうか。

この季節の変わり目に起こりやすい「何となく不調」は、気温の変化で生じる寒暖差によって自律神経が乱れることが原因だと考えられています。

自律神経の乱れとは?

人体にはいくつかの神経系がありますが、その中でも自律神経はさまざまな身体機能を調節しています。たとえば「暑いときに汗が出る→発汗によって体を冷やす」「寒いときに体が震える→筋肉を緊張させて熱産生を図る」といった無意識の体の働きは自律神経の働きによるものです。

自律神経には、交感神経副交感神経の2種類があり、これらは相反する役割を持っています。緊張する状態では交感神経が優位になり、睡眠中などのようにリラックスしている状態は副交感神経が優位になっています。

自律神経1
イラストAC

季節の変わり目は自律神経が乱れやすい

季節の変わり目は急な寒暖差が生じやすい時期です。外気温の差に対して自律神経がそれに適応しようと頑張りすぎた結果、働きが乱れてしまうことがあります。そんな自律神経の乱れから疲れが取れにくくなったり、心身のさまざまな不調が起こってしまうのです。

春の憂鬱におすすめ!【片膝をついた半月のポーズ】

自律神経は背骨の周りに通っている神経。背骨が柔軟に動く状態であれば、交感神経と副交感神経はバランスよく機能しますが、背中の筋肉が固まっていて背骨の動きがスムーズではない状態だと、自律神経は機能しにくくなります。背骨と周りの筋肉を動かして、自律神経の働きが活発になるように働きかけていきましょう。

自律神経2
イラストAC

運動のやり方

自律神経のバランスを整えるヨガのポーズを、少しアレンジしたポーズを学んでいきましょう。

(1) 両膝立ちの状態から右脚をまっすぐ真横に伸ばします。

(2) 体を左側に倒し、左手を肩の真下になる位置に置きます。

(3) 上になった右腕を天井方向に伸ばし、息を吸いながら背中側に開きます。

(4) 息を吐きながら上半身を内側にねじって胸を閉じ、右腕を左脇の下に通します。

【ポイント】

・首肩の力みを抜いて、背すじを伸ばしてスタートしましょう。

・自律神経は呼吸との関わりも深いです。呼吸に合わせて気持ちよく胸を開きましょう。

・背中や腰が伸びているのを感じながら、片側10〜15回ほど実践していきましょう。

半月ポーズアレンジ
Photo by Sayaka Utsunomiya

動きの詳細は以下動画からも確認いただけます

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AUTHOR

宇都宮明香

宇都宮明香

五感を潤すヨガ講師。大学時代に出会ったヨガを通じて「心と体の科学反応」の面白さにハマる。様々な分野の学びと実践を続けながら、目の前の方が日常にヨガを取り入れやすくするコツを提案している。現在は福岡を拠点にインストラクター育成講師として活動しながら、仲間と一緒にヨガスタジオ サントーシャを共同主宰中。 プライベートは釣り好きの歴女。愛する夫や娘、友人たちのお陰様で好きなものだらけの生活を満喫している。



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