浅い呼吸は不調の元凶!【自然と呼吸が深まり姿勢も整う】胸郭の動きをスムーズにするストレッチ
無意識のうちに呼吸が浅くなっていませんか? イライラや不安が増している時ほど意識をしてほしいのが「呼吸」。 呼吸が浅くなると自律神経が乱れ、姿勢も悪くなってしまいます。呼吸の深さに関わる「胸郭」の動きをスムーズにするほぐしをご紹介します。
肺に酸素を送るために必要な「胸骨」の動き
呼吸によって取り込んだ酸素と、いらなくなった二酸化炭素の交換を行っているのは肺です。しかし、肺は自分で空気を吸い込んだり吐き出したりすることができません。肺を保護している胸郭(きょうかく)が広がることで肺に空気が入り、狭くなることで肺から空気が出ていっているのです。
胸郭は、胸部に位置している骨で、12対の肋骨(ろっこつ)と12個の胸椎(きょうつい)と胸骨(きょうこつ)がかご状に組み合わさっています。肺や心臓を保護する役割だけでなく、姿勢を維持するためにも必要な骨です。
深い呼吸をするために必要な「呼吸筋」
胸郭を動かして深い呼吸をするためには、呼吸筋(こきゅうきん)のサポートが必要です。呼吸筋とは、名前の通り呼吸をする際に必要な筋肉です。呼吸筋が固くなると胸郭が動きにくくなり、呼吸が浅くなってしまいます。
呼吸を深くするメリット
呼吸が深くなることで得られるメリットはいくつもあります。
・ストレス軽減…深く呼吸をすることで自律神経が整いやすくなります。
・質の良い睡眠…自律神経が整うことで、質の良い睡眠につながります。
・代謝が上がる…エネルギー交換がしっかりとできるので、代謝が上がりやすくなります。
・姿勢が良くなる…胸郭の動きがスムーズになることで、姿勢が改善されます。
深い呼吸は、体調だけでなくメンタル維持にも関わってくるので、日頃から深い呼吸ができるような身体に整えていきましょう!
胸郭の動きをスムーズにするストレッチ
特に普段の生活で「猫背」になってしまっている方に試してほしい、胸郭を広げるストレッチをご紹介します。
①両ひざを立てて床に座ります。骨盤が後ろに傾かないように、お腹と背中の筋肉にギュッと力を入れて座ってください。
②両手の指先をお尻に向け、お尻から手のひら2枚分遠くの位置に両手をつきます。
③手のひらで床を押しながら、両肩を後ろに引きます。目線は天井方向を見て、胸郭を開いていきましょう。
④深い呼吸を数呼吸繰り返します。
動画で確認をしたい方はこちら
AUTHOR
上村ゆい
精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科勤務・飲食店・美容部員・農業など幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをする。2019年から古民家を借りて、ヨガ教室を主宰。2021年からトータルビューティを学べるオンラインサロンを開設。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。
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