【性の専門家が回答】自分のデリケートゾーンが臭い気がして気になる…確かめる方法や改善策は?

 【性の専門家が回答】自分のデリケートゾーンが臭い気がして気になる…確かめる方法や改善策は?
イラスト/鈴木七代

体の健康管理について、様々な情報があるなか「性のお悩み」だけは…正解を見つけづらい…家族や友だちにも聞きづらいし、誰に相談したらよいかもわからない。そんなストレスを抱えることはありませんか?このコーナーでは、セックス、セルフプレジャー(マスターベーション)、カラダや性にまつわる読者のお悩みに、性の専門家として活動する4名のスペシャリストがリレー形式で回答!自分らしいセクシャルウェルネスを探求する、きっかけにしてみて!

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Q.行為中に、自分のデリケートゾーンが臭い気がして集中できない。行為後に彼がそっけないと、自分の匂いのせいかと落ち込む。自分でできる対策や、確認する方法はある?(40代前半・女性)

回答者(まつだ):デリケートゾーンのにおいって気になりますよね。特に行為中は、相手にどう思われているのか心配ですよね。

まずにおいの原因には、ムレによる細菌の繁殖やおりもの、においがこもっていることが考えられます。こういったにおいの原因を取り除くためには、デリケートゾーンソープで優しく洗って清潔にしておくことが大切なんです。

それでは、デリケートゾーンの洗い方について紹介していきますね。デリケートゾーンを洗う順番は、前から後ろが鉄則です。肛門にはさまざまな細菌が潜んでいるため、腟内に入らないように注意する必要があります。

洗い方
イラスト/鈴木七代

また腟口を洗う時は、ヒダを指でなぞるようにして、優しく汚れを落としてくださいね。洗い残しがあると、雑菌が繁殖し、においの原因になります。またアンダーヘアがある方は、おりものや尿などの汚れがつきやすいので、丁寧に洗うのがコツです。ただし、腟内には自浄作用があるので、中は洗わないように注意してください。腟内まで洗うと必要な常在菌もすべて洗い流してしまい、逆に雑菌が増えてにおいの原因になるためです。

また一般的なボディソープは洗浄力が強すぎるため、おすすめできません。そのため、敏感な部分のために作られたデリケートゾーンソープがおすすめなんです。肌を守りつつ丁寧に汚れを落としてくれるので、気になるにおいもスッキリしますよ。さらに乾燥が気になる方は、デリケートゾーン用の保湿クリームを使ってみてください。下着のこすれによるかゆみや刺激を改善できます。

次にデリケートゾーンのにおいについて紹介しますね。デリケートゾーンは、もともとある程度においがある場所なので、過度な心配はいりません。少しすっぱいにおいがするのであれば、正常な範囲内といえます。しかし、魚が腐ったような強い臭いなどがする場合は、炎症を起こしている可能性があるため、注意が必要です。

健康な腟を保つためにも、正しいケア方法を身につけてくださいね。

回答者(看護師マッキー):

デリケートゾーンのニオイに関する悩みは非常に深いです。なぜなら気軽に人に相談できないからです。Googleトレンドで「デリケートゾーン」というキーワードで調べたところ「デリケートゾーン ニオイを消す方法」が多くヒットしました。皆さんも一度は気になったことがあるかもしれません。

今回、なぜニオイが生じるのか、その原因と婦人科受診の目安についてお話します。まず大前提としてデリケートゾーンは「潤っていることが基本」です。乾燥は様々なトラブルを生みます。おりものや分泌物を排除し過ぎると乾燥を助長させます。

過剰に洗いすぎてしまい、健康被害を起こしてしまう方は多いです。私がこれまで20冊以上読んだ婦人科の書籍に共通して書いてある事は「洗いすぎの患者が多い」でした。デリケートゾーンを乾燥から防ぐことが一番のニオイ発生予防になります。

しかし、疾患による場合もあるため、ニオイのセルフチェック方法を身に付けておきましょう。セルフチェックする時に確認していただきたいのは、おりものが変化していないか、ニオイが変化していないかです。おりものの変化というのは、具体的には、水っぽくなったり、カッテージチーズのようになることがあります。ニオイの変化というのは、疾患によって異なりますが、生ごみのような悪臭になることもあります。どちらも通常の状態とは異なります。

明らかに「これはいつもと違う。おかしい…」と感じたり、痛みなど他の症状も出現した際は婦人科の受診をおすすめします。残念ながら、症状に気付かない場合や疾患によっては無症状の場合があるからです。症状がある場合は、気のせい…受診するのが恥ずかしい…と思わず早めに受診することが大切です。

受診時は、いつからおりものやニオイの変化が始まったか、ニオイ以外の症状(痒み、痛み)はあるのかを予めメモをしてから受診をすると、スムーズに受診に繋がります。

今回答えてくれたのは…

まつだ

1988年生まれ。フェムテック専門アドバイザーとしてフェムケア製品をメインにコラム執筆や製品のアドバイスなどを行い、累計実績は2,000件以上。PMSとの付き合い方や正しい性教育の発信にも力を入れている沖縄のシングルマザー。

X https://twitter.com/snow_rabbit_84

看護師マッキー

1985年生まれ、看護師。日本メンズヘルス医学会所属。seseアンバサダー。約11年間看護師として勤務(小児科10年、泌尿器科6年)し、独立。看護師国家試験対策予備校や都内看護学校で教鞭をとる傍らYouTuber、性教育講師としても活動。自らが運営する「看護師マッキー【メンズヘルス専門チャンネル】」は登録者数9.4万人、5000万再生を超える(2023年5月現在)。主な著書として「メンズヘルスナースがこっそり教える教養としての射精」(ライフサイエンス出版)。産経新聞をはじめメディア多数出演。

YouTube:看護師マッキー【メンズヘルス専門チャンネル】

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seseアンバサダー

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