【デリケートゾーンが痛い、かゆい、臭う…】更年期世代の女性が悩む腟トラブル「GSM」原因と対処法
デリケートゾーンがかゆい、痛い、においが気になる。でも、口に出すのも恥ずかしくて誰にも言えずに我慢している…。実は、デリケートゾーンに不調を抱えている更年期女性は少なくありません。今回は、なぜ更年期にデリケートゾーンに不調が起こりやすいのか、また、その対処法について紹介します。
閉経後は50%以上の女性がデリケートゾーンの不快な症状に悩んでいる
「最近、デリケートゾーンがかゆくなったり、痛くなったりします。 においも強くなった気がしますが、恥ずかしくて誰にも相談できません。せめて対処法が知りたいのですが…」(48歳・女性)
デリケートゾーンのトラブルについて、誰にも言えず、どうすれば和らぐのかもわからず、ただ耐えているという方から「なにか対策ケア方法はありませんか」とこっそり相談されることがあります。ある調査によると、閉経以降の女性でデリケートゾーンになんらかの不快な症状を感じている人は、50%以上にものぼることがわかっています。*
*International Urogynecology Journal, 12, 107–110, 2001.
かゆみ、におい、痛み、尿もれなど、症状はさまざま
ひとことで「デリケートゾーンの不快な症状」といっても、その症状は多岐にわたります。
・デリケートゾーンにかゆみがある
・デリケートゾーンのにおいが気になる
・性交痛がある
・性交後出血をしてしまう
・尿もれがある
・頻尿がある
人によっては、自転車のサドルにまたがるだけで出血するようなことも…。生活に大きな支障を来している場合もあります。
閉経前後、つまり更年期の年代で、何か1つでもこれらの症状に当てはまる場合を、「GSM」と呼びます。GSMは「Genitourinary Syndrome of Menopause」の頭文字をとったもので、以前は「老人性膣炎」「萎縮性腟炎」と呼ばれていました。最近ではGSM、日本語では「閉経関連泌尿生殖器症候群」と呼ばれています。
AUTHOR
永田京子
株式会社ウェルネスシアター代表、ちぇぶら更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ6万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。
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