年齢を重ねた女性の悩み「腟の乾燥」を解消するアーユルヴェーダ3つの方法

 年齢を重ねた女性の悩み「腟の乾燥」を解消するアーユルヴェーダ3つの方法

何千人もの健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきたマイラ・リューイン氏。強さと健康を維持するために心がけるべきことについて教えてくれました。

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デリケートゾーンの悩みとして、腟の乾燥に不快感を覚えたことはありませんか?必ずしも誰もが経験することではありませんが、女性が年齢を重ねるにつれてよくあることかもしれません。年齢を重ねても、しなやかさと柔軟性があり、潤いのある体を保つことは可能なのです。

アーユルヴェーダでは、カパ・ドーシャは幼年期から思春期、ピッタ・ドーシャは思春期から出産期、ヴァータ・ドーシャは更年期以降の時期が主体となり、ヴァータ・ドーシャの性質は、年齢を重ねるにつれて自然に増えて、人生の後半になるとはしばしば強調されると考えます。この自然界にも反映されるライフサイクルは、私たちの体内でも実感することができます。

主に風と空(空間)の元素であるヴァータ・ドーシャが過剰になることで、体全体に乾燥が現れます。腟の乾燥も、このヴァータ・ドーシャの過剰が主な原因です。ヴァータ・ドーシャはまた、火の元素であるピッタ・ドーシャの過剰によって、バランスを崩すことがあります。山火事で、どのように森林が乾燥するかを考えてみてください。ヴァータ・ドーシャはまた、粗さ、空気のような軽さの性質と関連しています。皮膚の性質、特に体内の繊細な粘膜は、健康であれば湿潤で、厚みがあり、柔らかく、しなやかです。

したがって、ライフスタイルの選択に基づいて、いつ、どのようにヴァータ・ドーシャが上昇したり、バランスが崩れたりするのかに気づき、それを防ぐことが重要です。不快感は、あなたの全体の幸福度や性的な親密さに大きな影響を与えるだけでなく、体から切り離された感覚をもたらすことが、信じられないほど不快であることは言うまでもありません。

幸いなことに、アーユルヴェーダでは、これらの症状は体内に存在する過剰なヴァータ・ドーシャが原因で、私たちの身体と心に影響を与えるライフスタイルの選択に基づいて、変化することがわかっています。

腟の乾燥は、体内のドーシャのバランスを正すことで元に戻ります。ドーシャは五大元素で構成されており、反対の性質を持つものを取り入れることで、よりバランスのとれた方向へと導くサポートをします。

今回は、肌の外側と内側の両方から保湿をサポートするために、今日から始められることを3つご紹介します。

セサミオイルでケアをする

30mlの小瓶に、高品質のできればオーガニックのセサミオイルを入れます。 夜、寝る前に、スポイドを使ってオイルを1~2滴、腟に挿入します。 セサミオイルは重みがあり、温かく、クセのないオイルで、ヴァータ・ドーシャのバランスを整え、栄養をもたらす素晴らしいオイルです。また、シャワーやお風呂の後に、温かいオイルを体に優しく塗ることもできます。オイルで下着が汚れないように、生理用ナプキンやパンティライナーをつけて寝ましょう。

水分を摂り過ぎない

これは直感に反するように思えるかもしれませんが、水を飲み過ぎると、時間とともにヴァータ・ドーシャが増加します。水は多ければ多いほどよいというものではありません。水分は、血液やリンパ液に含まれるミネラルの塩分を希釈してしまいます。また、水分を体外に排出する速度が速くなるため、腎臓に悪影響を及ぼす可能性もあります。しかし、積極的に運動しているときは、十分な水分補給が重要であることを覚えておいてください。但し、十分な量の水は必要ですが、多すぎるのもよくありません。

空気を多く含む食べ物は避ける

軽いもの、乾燥したもの、空気を多く含むふわふわした食べ物は避けましょう。例えば、お煎餅、ポテトチップスなど塩分が多く、パリパリしたものなどが挙げられます。私たちは「食べたものでできている」ので、日常的に、何を食べているかを意識することが大切です。私たちの身体と心を機能させるための燃料となるのは、こうした習慣なのです。特に、肌の乾燥や肌荒れが気になる人は、汁気の多い、水分をよく含んだ、調理された野菜や穀物、シチューなどを意識して食べてみてください。また、料理には上質な油やギーを使いましょう。

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マイラ・リューイン

マイラ・リューイン

アーユルヴェーダとヨガを30年以上学び実践する。何千人ものクライアントが本来の自然なバランスのとれた健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきた。バリを拠点とするHale Pule アーユルヴェーダ & ヨガの創設者・代表として、この2つの変容の科学を学び癒しを得るための幅広い機会を提供する。その内容は、アーユルヴェーダ・ヘルス・コンサルテーションからヨガ・アーユルヴェーダ指導者養成コースにいたるまで多岐にわたる。栄養学とアーユルヴェーダの2方面からコンディションづくりをサポートする食事と、ヨガのクラスが愉しめる今最も注目のコンセプトショップ「THE_B」にて、アーユルヴェーダメニューを監修。



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