黒ごま、黒豆、黒米…冬は黒い食材を積極的に食べよう| 巡りケア&冷え対策になる食養生
寒さが厳しく、冷えやむくみなど、冬特有の不調に悩まされていませんか。こんな時期にこそ、カラダの巡りをよくしてくれる冬の食養生「黒い食材」の取り入れ方をご紹介します。
冬の食養生「黒い食材」を取り入れよう
この時期は、厳しい寒さが続き、冷えや血行が悪くなることでからだに不調が出やすくなりますね。新陳代謝が落ちたり活動量が減ることで、免疫力をつかさどる「腎」の負担が大きくなることが原因のひとつです。東洋医学でいう「腎」とは、人間の生命力の素となるエネルギーを貯蔵する場所であると考えられています。
「黒い食材」のうれしいチカラ
中医学には、五行色体表というものがあります。その表にもとづくと、【黒】は冬に属する色。黒い色の食材は、冬の気の巡りを手助けしてくれると考えられています。
「腎」の働きを助け、からだの老化を防ぐというものがあります。具体的には、黒い色には、アントシアニン、ルチンなどポリフェノールが多く含まれ、体温を上げる働きや、血を増やす作用があるとされているのです。また「黒い食材」は、アンチエイジングにも力を発揮するといわれています。意識して摂り入れることで、老化を防ぎ若々しいからだ作りに役立つと言われているため、美容の面からも積極的に取り入れたい食材ですね。「黒い食べ物」とは、文字通り、黒い色をした食べ物を指します。
黒い食材
黒ごま、黒豆、黒米、黒きくらげ、わかめ、ひじき、もずく、昆布、黒酢など。
たとえば、身近な食材として「黒ごま」が挙げられます。また、お正月に登場する縁起物である「黒豆」も黒い食べ物に分類されるものです。黒豆は、香ばしい香りのあったかい黒豆茶として飲まれたりもしています。また、おにぎりに巻かれている海苔も黒い食べ物です。黒米は、ヌカに含まれるアントシアニンによって黒くなったもので、昔から長く食べられてきました。また、調味料である「黒酢」も黒い食べ物に含まれています。
冬の巡りケアのオススメはお鍋!
冬の食卓の代表的なメニューのひとつである鍋ですが、じつはこの鍋は、薬膳の視点から考えると、とても冬にふさわしいお料理なのです。まず、出汁に黒い食材である昆布を使うと、気の巡りを手助けすることができます。
また、冬にからだのむくみを感じる人には、水の巡りを良くしてくれる食材として、白菜や大根がおすすめなので、鍋の食材として使うことで、水の巡りをサポートしてくれます。その他に、タンパク質やビタミンB群などの栄養を含む豚肉を使うこで、カラダに潤いと元気にかかわる巡りをよくしてくれます。
このように、その日の体調にあわせて食材を選ぶことで、冬のカラダを元気にしてくれるのですね。鍋の出汁に昆布を使ったり、黒豆や、黒米をご飯と一緒に炊いたり、ひと工夫するだけで手軽に黒い食材をとることができます。寒い冬にこそ、食材選びに薬膳的な目線を取り入れて、カラダの内側から巡りをよくして、健やかに過ごされてください。
AUTHOR
佐藤 舞
豊富な知識と、ローフードやヨガインストラクターの資格をもち、楽しみながら実践するオーガニック&ヨガライフを提案。毎日の暮らしの中に「Inner Peace」を大切に、心潤うライフスタイルを送る。休日の楽しみは、料理や、ファーマーズマーケットで生産者さんとの直接の交流を深める時間を過ごすこと。
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