【ヨガ八支則】日常に生かせるヨガの教え|アヒムサーとは一体何か

 【ヨガ八支則】日常に生かせるヨガの教え|アヒムサーとは一体何か
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須藤玲子
須藤玲子
2018-09-13

ヨガを始めて月日が経つと、少しずつレッスンにも慣れて楽しめるようになり、優先的に時間を作ったり、レッスンスケジュールをこまめにチェックしたり、そんな時間すら楽しく感じることもあるでしょう。様々なポーズを覚えて、ちょっと難しいポーズに挑戦することでヨガの楽しさがじわじわと実感できる人も多いかもしれません。そして身体だけでなく心や思考にも変化が感じられるようになる人もいるでしょう。そんな時期だからこそ、知っておきたいことがあります。ヨガを楽しんでいく上で、大切なことってなんでしょうか?少し立ち止まって考えてみましょう。

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ヨガの教え「アヒムサー」=非暴力

ヨガの経典といわれるテキスト「ヨガ・スートラ」の教えの中にはしてはいけないことがいくつか記されています。その中の一つ、「アヒムサー」の教えついて考えてみましょう。「アヒムサー」とは非暴力=暴力をふるわないという意味です。それは生きているものすべて、人や動物、植物、自然にも、行動、言葉、思考のすべてにおいて暴力を振るわないこと、傷つけないことを意味します。そして「アヒムサー」の教えは他の誰かに対してだけではありません。自分自身に対しても同様です。自分に暴力を振るわないとは、自分に苦痛を与えないということ=自分に優しくすることです。

「アーサナ」=ポーズをとるときに大切なこと

ヨガのポーズで大切なことは、安定していること、快適であることです。もともと「アーサナ」は、長時間快適に瞑想するための姿勢の練習でした。長い時間瞑想のために座り続けるには、身体の柔軟性や強さが必要であり、そのために生まれたのが「アーサナ」です。難しいポーズをとることがゴールではなく、目指すのは自分自身が安定して快適であること=苦痛がないことです。難しいポーズに挑戦することではありません。あなたはどんな表情でポーズをとっていますか?怖い顔をしていませんか?眉間にシワを寄せてまでがんばることは、自分に優しいことではありません。ヨガの練習をすることはとてもいいことですが、痛みを伴うポーズの練習はオススメできるものではありません。また、できないことで自分を否定することも「アヒムサー」に反すること。どんな時でも自分に優しく、快適に笑顔でポーズをとれることが一番大切なことです。

自分に優しくする本当の意味

「アヒムサー」はヨガだけではなく日常生活の上でも重要なことです。行動、言葉、思考において自分に優しくできると、その優しさは段々と周りにも広がっていきます。自分に優しくできて初めて本当の意味で他人にも優しくなれるもの。あなたから生まれる優しさは「アヒムサー」の波となり周りとの調和、そして平和につながっていくでしょう。笑顔の連鎖と同様ですね!

ヨガの教えはポーズをとるときだけでなく、日常生活にも生きていくものです。早速今日から「アヒムサー」を実践してみましょう。ヨガはもちろん、普段の生活ももっと快適で楽しくなると思いませんか?

 

ライター/須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にフィットネスクラブ、ホットヨガ、ヨガスタジオ、オフィス出張など多くの場でレッスンを実施。リストラティブヨガからパワーヨガまで、静と動のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと同様にアロマを伝える活動も行なっている。RYT200取得/フェイシャルヨガTT/骨盤底筋トレーニングヨガTT/リストラティブヨガTT/NARDアロマアドバイザー/yuica日本産精油スペシャリスト

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