【お悩み相談】「冬になると肩こりがしんどい。どうにかしたい」#毒出し保健室
アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!
今回「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、寒い時期に肩こりが悪化するとお悩みのKさん(30歳)お話をお伺いしてみたところ、ある性質がひどい肩こりを引き起こしていることが見えてきました。
【お悩み相談】「冬の辛い肩こりをどうにかしたい」
桑子: こんにちは!今日はどんなお悩みでいらっしゃいましたか?
Kさん: 肩こりがひどくって困ってます。
桑子: ひどくなったのは最近ですか?
Kさん: いいえ。もともと肩はこりやすいんですが、冬は特に肩こりが悪化するんです。その影響か頭痛も激しくて…
桑子: 肩こりからの頭痛は辛いですよね。ちなみに、Kさんは冷えやすいですか?
Kさん: はい。冷え性ですね。手足先は年がら年中冷えてます。冬はホッカイロを貼りまくってます。
桑子: いつもの座り姿勢はどうでしょう?猫背とか気づくことはありますか?
Kさん: うん。猫背かもしれないです。仕事も座りっぱなしで、パソコンと向き合っているので、どうしてもそうなっちゃいます。
桑子: 肩こりや頭痛以外に、冬の時期に気になる症状はありますか?
Kさん: 不眠症とまではいかなんですが、眠りが浅いんですよ。冷えて体はクタクタなのに。
アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス
冬に肩こりがひどくなるのは「冷え」が原因
ご相談ありがとうございます。冬は何かと心身の不調が出る時期じゃないですか。それって、不調として認識した時に初めて現れるわけではなくて、本当に些細なことの積み重ねの結果として出現する、アーユルヴェーダではそのように考えるんです。
冬に肩こりが悪化する人って結構多くて、よく言われるのが、1)室内外の寒暖差から自律神経が乱れているから 2) 冷えて血行不良になっているから 3)冷えて背中が丸まって(猫背になって)いるから という3つの原因です。
つまり、どの理由から見ても「冷え」をどうにかしないといけないわけです。
冷え性の人はもちろんですが、そうでない人も冬は冷えやすいですよね。ライフスタイルで冷えの改善するには、身体を内側から温めること・温まりやすい身体をつくることがキーポイントになります
ライフスタイルで冷えを改善するには?
・温める食事を意識
まずは、普段のライフスタイルに取りいれやすい、お食事などから改善してみてはいかがでしょうか。
生野菜を使ったサラダなどよりも、面倒ですがちょっと手間をかけて蒸しサラダを作ってみるとか、ほっと一息つく時のお茶は、コーヒーや緑茶など冷やす飲み物よりも、黒豆茶とかジンジャーティーとかで体を温めるようにしてみたり。
正直な話、食べ物は薬ではないので即効性は期待できないんですが、日々積み重ねることでポカポカして、肩に入った力も徐々にほぐれてくると思いますよ。
・生活習慣の改善
その他にも、日常生活のな中でのちょっとした工夫も役立ちます。
例えば、1日の終わりには「今日もよく頑張ったね~」と言いながら温かいお風呂に長めに浸かってみて下さい。毎日忙しいと、つい「シャワーでいっか!」となってしまいがちですが、そこをぐっとこらえて、あえて時間をかけてみて。38度~40度くらいの湯船に浸かると、カチコチの肩がふわ~と柔らかくなる感覚があるかもしれません。睡眠の質もぐぐっと上がります。
・運動
最後になりましたが、実はこれが私の一番のおすすめ。運動ほど即効性のある温活はないんじゃないかなと思います。
そもそも筋肉量が少ないことは、冷えに直結してしまうので、筋肉量を上げるように意識してみて下さい。ちなにみ全身の中で、筋肉は特に下半身に集中しているので、スクワットは超おすすめです。また基礎代謝を上げるために、心拍数を上げるようなウォーキングやフローヨガにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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