砂糖とがん、添加物とがん…どう考える?外科医で免疫学者・漢方医でもある医師の考えは

 砂糖とがん、添加物とがん…どう考える?外科医で免疫学者・漢方医でもある医師の考えは
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外科医・免疫学者・漢方医という稀なポジションで、最新医療から東洋医学、免疫学まで幅広い知見をもつ新見正則先生。がん経験者にとって気になるあれこれに、新見先生が分かりやすく回答してくれました。今回は食生活についてです。

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Q.砂糖とがんの関係について。医師によっては「がん患者や経験者は砂糖を避けるべき」という方もいますが、新見先生はどう考えますか?

A.1つの説がすべてではない!自分に合う・合わないで判断を

砂糖がダメというのは、「がんは糖質をエサにする」という説から来ています。そう言う医師もいれば、糖質全般を避けるべき、白砂糖はダメだけど黒砂糖はOKなど意見は様々。でもある薬が効かない人と効く人がいるのと同じように、ある食べ物がよくない作用をする人と食べると元気になる人がいる。つまり1つの説がすべての人に当てはまるわけではないということなので、いろいろ試してみて自分に合う・合わないを選んでいくのがいいのだろうと思います。ただし、砂糖を摂りすぎれば太ります。乳がんは肥満がリスクファクターであることは間違いないので、摂るにしても適量を心掛けるのがマストでしょう。

砂糖
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Q.食品添加物は発がん性が心配ですが、一切避けるというのも難しいです。新見先生はどう考えますか?

A 悪いものもいいもの過剰は×!バランスよく、がベターです

ぼくは最近アルコールをやめてノンアルビールばかり飲んでいますが、これには人口甘味料が含まれています。でもおいしい(笑) ただ体によくないと分かっているから、量を摂り過ぎないようにしています。添加物に関しても、始めからそう思って付き合うほうがすべて排除するよりも気がラク。要はバランス。世の中って、今までいいと言われていたものが急に悪いものだと反転することがありますよね。でも過剰に摂りすぎていなければ万が一反転しても「少しでよかった」となる。それと同じだと思います。

教えてくれたのは…新見正則医師

オックスフォード大学医学博士。「外科医x免疫学者x漢方医」というレアな医師として活躍中。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。院長を務める新見正則医院では、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして漢方薬を加えて、各種のがん疾患や難病・難症に対応。著書『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』(新興医学出版社)はAmazonでベストセラーに。

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取材・文/遊佐信子

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ヨガジャーナルオンライン編集部

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ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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