【意外と多い相談】更年期女性が悩む「夫の無理解」イライラする時はどうすれば良いのか?

 【意外と多い相談】更年期女性が悩む「夫の無理解」イライラする時はどうすれば良いのか?
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高本玲代
高本玲代
2023-11-26

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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更年期は、女性ホルモンのバランスが崩れることで、さまざまな身体的・精神的症状が現れる時期です。また、この時期は、仕事や家庭の環境の変化などプライベートでも悩みや不安を抱えやすい時期でもあります。

私の運営する更年期向けサービス「よりそる」に寄せられるご相談で多いのが、「夫の無理解」をはじめとした周囲の無理解になります。夫がなかなか理解してくれない場合はどうしたら良いのでしょうか?

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1.   自分が経験していないことを人はなかなか理解できない

「理解」をどの程度求めるかにもよります。女性が思っているような「本当の理解」=「自分が感じているように感じて欲しい」は同じ女性であっても経験者でなければなかなか難しいでしょう。しかし、相手に「どう対応してほしいのか」と伝えることは可能です。

例えばただ話を聞いてほしいのであれば、その旨伝えてみてください。体調が悪くて家事を手伝ってほしいのであればその旨を伝える。

最初に何をして欲しいのかよく考えてからまず伝えると相手は理解してくれやすくなります。

2. 人の言葉を借りることも有益

家庭内にいるあなたが毎日「しんどい、しんどい」と言っても「また言ってる」くらいにしか思われないことが多くの女性が悩んでいること。

その場合更年期のことを伝えている新聞や雑誌、ネット情報を見せるということも大事です。特に権威性のあるものは効果テキメン。個人の問題ではなく、社会的にも悩んでいる女性が多い、ということを知ってもらうだけでパートナーの中で腹落ちすることは多いのです。

3.イライラする時は距離をとることも大事

イライラする時は無理に一緒にいる必要はありません。「今はしんどいから」と自分の部屋に引きこもっても良いでしょう。あらかじめ更年期で辛いから、イライラや気分の落ち込みの時は引きこもるかも、と、自分のトリセツを伝えておくと、家族はどう対応したらよいかわかります。

自分の心身の状況が急激に変化する時は自分も周りも戸惑うもの。あらかじめこういう情報を持っていると対処に困りません。

また、「たかがイライラ」と思わずに、婦人科の受診も大事です。医師の処方で気分的に楽になることもありますので、更年期外来をやっている婦人科の受診がおススメになります。

また、医師が言った内容をパートナーに伝えておくと「治療中」というフラグもたつため、理解もしてもらいやすくなります。是非この時期をうまく乗り越えていきましょう。

それでも個別にまだまだ問題が生じている、と言う場合は当社のような外部サービスを頼って相談されてみても良いかと思います。

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高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。



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