【更年期】年間500件以上の相談をうけてわかった!更年期に重なる女性の悩み4選とは
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
更年期は、女性ホルモンのバランスが崩れることで、さまざまな身体的・精神的症状が現れる時期です。また、この時期は、仕事や家庭の環境の変化など、プライベートでも悩みや不安を抱えやすい時期でもあります。
私は年間500件以上の更年期女性のカウンセリングをしていますが、以下に、更年期に重なるプライベートの悩みで特に多いご相談内容をいくつか挙げます。
1. 仕事の悩み
体調が悪くなりパフォーマンスが出せなくなることで悩まれる方が多くおられます。また働く中で気分の浮き沈みが大きくなることや、物忘れが出てしまう事、ミスが増えることなどで悩まれる方が多くおられます。
しかし、ちょっとした工夫でパフォーマンスはあげていけます。体調が悪い場合は早めの受診や、周囲との調整をやっていきましょう。
物忘れも多いので、スマホ機能を使ってリマインドさせたりメモを有効につかっていくことがおススメです。
2. 子供の悩み
子供の反抗期が重なることもありますし、子供が独立してしまって「からの巣症候群」になられる方もおられます。
キーワードは自分自身の時間に集中する事。子供にフォーカスする時期から自分のフォーカスする時期に移ったと思って、もっと自分が毎日楽しく過ごせるように生活をかえていきましょう。
3.親・介護の悩み
介護の負担や親の変わりゆく姿に心を痛める人も多くおられます。決してあなただけではありません。しかし、親が年老いていくのはある意味自然なことです。
限りある親との時間を悔いのないよう、有効活用していってください。ただし、介護を頑張りすぎてご自身がつぶれてしまわない工夫も大事です。
自分自身が元気でなければ親に優しくする余裕がなくなり、そんな自分を責めるという悪循環になるので注意しましょう。
4.夫婦の悩み
夫との性生活の価値観の違いで悩まれる方も多くおられます。また、その背景にはつらい女性の体調に男性の理解・共感が足りない、ということも多々あります。
何なら子育て時代からのワンオペの辛さをずっと抱えている女性もおられて、そういった辛さを解放していくのには時として時間がかかる場合があります。
もしそれでも二人でうまくやっていきたい、という場合は、少し長期的な視点を持ちながら関係修復をしていったり、お互いの気持ちを共有しつつ、妥協点を発見していくことが大事になってきます。
どんな問題でも解決方法があります。ただ多くは女性自身の心身の立て直しがまずは必要になってきます。
今すぐ解決できる問題ではありませんが、きちんと取り組めば、一年後には今の悩みは笑い話にできるかと思うので、是非長い目で一つ一つ取り組んでいってください。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く